2022年08月22日
木造建築と鉄骨建築の違いは?家づくりに役立つ情報を紹介します!
マイホームの購入は、結婚や出産に並ぶ人生の一大イベントのひとつです。
建売住宅にするか、注文住宅にするかでも悩んだかもしれませんが、家の構造を木造にするか鉄骨にするかも悩むポイントですよね。
この記事では、木造住宅と鉄骨住宅の違いについて説明していきます。
それぞれの構造の特長や費用や住み心地のメリットやデメリットなど、家づくりにおいて役立つ情報を発信していくので、是非最後までお付き合いください。
木造建築と鉄骨建築の違い
家づくりをするにあたって「こんな感じの家がいい」と、なんとなくのイメージはあると思いますが、それを実現するためには木造・鉄骨どちらの構造で家を建てるか知っておく必要があります。
では、双方の違いについて説明していきましょう。
木造建築
まず、鉄骨建築について説明していきます。
特長
建物の構造に、主に木材を使用するのが木造建築です。
寺院など古くからの歴史的建造物にもその技術が採用されており、日本人にとって馴染み深いものですよね。
現に日本の住宅の半数以上が木造建築で、ハウスメーカーも木造建築を売りとして扱っているところがほとんどです。
柱と梁で骨組みを作っていく「木造軸組工法」と、2インチx4インチのパネルを組み立てていく「木造壁式工法(ツーバイフォー)」のふたつが主に現在の木造建築の構造の軸となっています。
メリット・デメリット
木造住宅のメリットは、初期コストを抑えられるという点です。
構造に木材を使うことによって材料費や人件費を安く抑えることが出来るので、間取りを広くとったり、内装にもお金をかけたりすることが出来ます。
インテリアやキッチン等の設備にこだわりたい方は木造住宅向きでしょう。
また、断熱性・調湿性が高いのも木造住宅ならではです。
先程述べたとおり古くからある工法なので、日本の気候に適しており、一年中快適な環境で暮らすことが出来ます。
ただ、現場で一から組み立てていく木造住宅は職人の腕に左右されてしまうところもあり、そこはデメリットと言えるでしょう。
しかし、ハウスメーカーの担当は腕のいい職人を知っているので、この人に建ててほしいと指名すれば回避することは可能です。
また、強度という面でも鉄骨建築には劣ります。
近年、木造住宅でも地震に強い家はかなり増えてきましたが、年数を重ねる毎に劣化していく木材の性質上どうしても鉄骨には敵いません。
ただ、今でも残っている寺院などの歴史的建造物は木造です。
メンテナンスをしっかりすれば、長年住める家になるでしょう。
木造建築がオススメなひと
・建築コストをなるべく抑えたい
・暖かみのある家に住みたい
・性能より内装にお金をかけたい
・開放感をそこまで求めていない
・納得のいくハウスメーカー探しに時間をかけられる
鉄骨建築
次に、鉄骨建築について説明していきます。
特長
建物の構造に、主に鉄骨を使用するのが鉄骨建築です。
厳密に分けると軽量鉄骨と重量鉄骨がありますが、一軒家には軽量鉄骨が採用されています。
賃貸物件の多くや、公共施設も鉄骨を使って建てられているので丈夫なイメージが強いと思いますがまさにその通りです。
地震などの自然災害を機に鉄骨構造を取り扱うメーカーも増え、木造建築と同じくらい一般住宅にも普及してきました。
一般住宅の構造には軽量鉄骨ブレース工法が主に用いられておりますが、メーカーごとに独自の素材を使い、組み立て方法にもこだわりをもってブランドイメージにしているメーカーが多いです。
メリット・デメリット
鉄骨住宅は、建物の主要部分を鉄骨で構成していくので、窓を大きくしたり、柱や梁に縛られない開放感のある空間にしたりするなど、間取りの自由度がかなり高いです。
また、工場で主要部分の生産と組み立てをするので、現場で一から組み立てる木造建築と違い、職人の腕に左右されず一定の品質を保てるのもメリットのひとつでしょう。
もちろん災害にも強く、メンテナンスもほとんどなしで安心安全な家に住むことが出来ます。
ただ鉄骨住宅は上で述べたとおり、工場での生産がメインになるので材料費や人件費・運搬費が高く、どうしても家を建てる際の初期費用がかかってしまいます。
その分火災保険料や維持費は安いので、長い目で見るとお得かもしれませんが、インテリアなど住み始めたときの内装環境の予算をどうするか考える必要はあるでしょう。
間取りの自由さを活かして、空間自体をオシャレに仕上げるのもひとつの手です。
鉄骨建築がオススメなひと
・丈夫な家に住みたい
・職人に左右されない安定した品質を求める
・吹き抜けや大開口など開放感のある間取りが好き
・こんな空間にしたいというイメージがある
・なるべく短い工期で家を建てたい
・家にかかるコストを長期的に考えられる
まとめ
100%満足のいく家を建てるには三回建て直さないといけないとよく聞きますが、まさにその通り。
実際に住んでみなければわからないことも多いのが現実です。
ただ、この記事を最後まで読んでくださったあなたのように下調べをしっかりしておくことで、家を建てた際の満足度を上げることは可能です。
どんな家に住みたいかしっかり考え、どこにお金をかけてどんな暮らしをすれば快適に過ごすことが出来るのか、家族やハウスメーカー担当者と話し合いをすることで、木造建築・鉄骨建築どちらを選んでも後悔はしないと思います。
この記事があなたのよりよい家づくりの参考になれば幸いです。