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初心者でも簡単!家庭菜園で育てる美味しいハーブ5選

2025年06月12日

初心者でも簡単!家庭菜園で育てる美味しいハーブ5選

ガーデニング初心者でも気軽に始められる植物として人気が高まっている「ハーブ栽培」。ハーブは、香りや独特の風味を活かして香辛料として料理に加えたり、乾燥させてハーブティーとして楽しんだり、香りを凝縮させて芳香剤として楽しんだりと、色々な用途で使えます。家庭菜園でハーブを最大限に堪能しましょう!

家庭菜園で育てるハーブの魅力とは

ハーブはガーデニング初心者でも育てやすい植物です。育つために必要な要素と環境が整っていれば、誰でも気軽に育てることができます。

メリット①新鮮なハーブをいつでも楽しめる

ハーブの美味しさを、さらに引き立たせるためには「鮮度」が重要です。家で育てることで、新鮮なハーブをいつでも好きなだけ収穫して楽しめます。サラダにハーブをトッピングしたり、料理の香りづけとして使ったり、生のハーブをそのまま使ったり。鮮度が落ちやすいので摘みたてがあれば最高です。ハーブがあるだけで料理の幅が大きく広がり、食卓をより豊かに彩ることができます。

メリット②安心安全に使用できる

ハーブは、病害虫に強く、農薬や肥料を使わなくても栽培できるので、初心者でも比較的育てやすい植物です。料理で使うことはもちろん、花を乾燥させてハーブティーにして香りと風味を味わう機会が多いので、自家栽培をして安心して食べられるのは嬉しいポイントです。

メリット③一年中育てられる

ハーブは春から初夏にかけて栽培する植物と思われている方が多いですが、実際はハーブの種類や栽培環境によっては秋から冬にかけて植えて育てた方がうまく元気に生長するものもあります。一年中育てられるので、初心者でも季節に関係なく始められますよ。

メリット④虫除け効果がある

ハーブの種類によっては、香りに昆虫が苦手とする成分が含まれています。この成分によって害虫が嫌って逃げていく効果があると言われています。
<忌避作用があると言われているハーブ>
タイム、ペパーミント、ゼラニウム、ラベンダー、バジル、ローズマリーなど

初心者におすすめの育てやすいハーブ5選

ハーブはどれも育てやすいですが、中でも初心者にぴったりな品種をご紹介します。

①バジル


地植えでもプランターでも水耕栽培でも育つので、家庭菜園初心者に人気です。葉がついた枝を水につけておくだけで根が出るほど元気に育つ一方、葉が固くなりやすいためプランター栽培がおすすめです。抗酸化作用の強いβ-カロテンやビタミンEが豊富で、カルシウムや鉄、マグネシウムなどのミネラルも含まれています。鮮やかな黄緑色の葉は、料理のあしらいにも活躍します。

②イタリアンパセリ


パセリは香り高い普段使いのハーブの代表格。栄養素も豊富で、βカロテン、ビタミンC、ビタミンK、ビタミンE、ビタミンB1、ビタミンB2、カリウム、カルシウム、鉄分などがバランスよく含まれています。一般的なパセリと比較すると柔らかく、苦みが少ないことが特徴です。味はよく似ていますが、香り高く癖が少ないため、パセリが苦手な方も食べやすいかもしれません。

③ミント


ミントには殺菌、抗炎症、解熱作用があるといわれ、のどあめによく用いられます。デザートやカクテルのトッピングに使われるほか、ミントティーにしてもおいしくいただけます。ミントに含まれるメントールの清涼感が頭や気分をスッキリとさせてくれ、鎮静(リラックス)効果も期待できます。生命力が強いので育てるのは簡単ですが、想定外に広がる可能性があるのでプランターで育てるか、仕切りをして予防しましょう。

④カモミール


カモミールは花を摘んでハーブティーにするのが一般的。リラックス効果をはじめ痛み止めや冷え性改善、安眠効果も期待できます。春になるとホームセンターや園芸店で苗も販売されます。

⑤ローズマリー


ローズマリーには抗酸化作用や血行促進作用、アンチエイジング作用など多様な効果があります。香り成分には、頭をすっきりさせ明るい気持ちにし、集中力や記憶力を向上させる効果があると言われています。観葉植物としても人気で、スーパーでも鉢植えが販売されています。寒さには弱いですが暑さや乾燥には強いため、冬以外は屋外で育てるのがおすすめ。水のやりすぎは根腐れの原因になるので注意しましょう。

初めてのハーブ栽培のポイント

プランターと地植えの選び方

初めてハーブを栽培するにあたり、地植えがいいのか鉢植えがいいのか迷いますよね。それぞれメリットデメリットがあるので、ハーブの特性によって選択するようにしましょう。

■プランター
<メリット>
最大のメリットは移動が可能であること。花壇が日陰になっていたり、季節によって直射日光がキツかったりしたときに、状況に応じて日陰や軒下や屋内への避難が容易にできます。
<デメリット>
根の張り出しに制限があるので、地植えと比べ大株にはなりません。また、1〜2年に一回の植え替えが必要で、植え替えをしないと根詰まりになり弱ってしまいます。水やりが必要で、季節や気温によって頻度を調整する必要があります。

■地植え
<メリット>
最大のメリットは根の制限がなく大きく育てられること。一旦根付いてしまえば、降雨のみでOKで、水やりはさほど必要ではありません。
<デメリット>
地植えは容易に移動できません。中には植え替えを嫌うものもあるので、日差しや耐寒性を考慮し植え付けるようにしましょう。また、繁殖旺盛なハーブは、無制限に増え大きく成長する場合があるので、成長した姿を想像し他の植物などの日差しを遮らないように株間の配慮が必要です。

水やりと肥料の与え方のコツ


■水やり
多くのハーブは乾燥を好むため、毎日こまめに水を与えてしまうと根腐れの原因になります。土が乾いたタイミングで、鉢やプランターの底から水が流れ出るくらいたっぷりの水を株元にかけるのがポイントです!また、葉や花にかかると病気の原因となる可能性があるので、ジョウロで優しくゆっくりと注いであげましょう。

■肥料
使用する土は市販の培養土でOKですが、培養土に含まれる肥料は1カ月程度で効果が薄れます。葉の色が黄色味がかっていたら肥料切れのサインです。育てるハーブの性質に合わせ、量や頻度を調整しながら、液体肥料『ハイポネックス原液』を与えてあげましょう。
基本的に、それほど肥料を与えなくても十分に育てることができますが、よりたくさん収穫したい場合や、大きく育てたい場合は肥料を与えるのがおすすめです。 与えすぎると葉が固くなることがありますが、適切に施肥できれば立派な株に近づきますよ。

日当たりと風通しのよい場所を選ぶ

基本的に日当たりの良い場所で、ハーブに湿気や熱気が籠ることを防ぐために風通しの良い場所で育てるのがおすすめ。きちんと空気が流動する場所で育てることで、ハーブに病気や虫が発生するリスクを減らすことができます。
鉢やプランターに植えつけた後は2~3日ほど半日陰に置き、根と土が馴染んでから日が当たる場所に移動させると、ハーブの成長が促されます。

初めて育てるなら「苗」から

種から育てると発芽するまでに時間がかかり、慣れていないと失敗してしまう場合があるので、初めての方は「苗」から育てるのがおすすめ。苗は、芽が出た状態まで育てられているので、収穫までの時間を短縮できるのがメリットです。

用意するもの

①市販の培養土
②ハーブの苗
③鉢またはプランター
④鉢底ネット
⑤軽石や鉢底石
⑥軍手

ハーブを植える手順

①鉢の底穴に鉢底ネットと軽石を敷き、その上に鉢の1/3くらいに培養土を入れる。
②ポットから苗を取り出し、手でほぐして土を1/3程度落とす。根が長すぎる場合はハサミでカットする。
③ハーブの根を広げて鉢の中心に置いたら、鉢の縁から2〜3cm程度下にウォータースペースを確保して培養土を入れる。
④根元を軽く押さえて均したら、鉢の底から流れ出るくらいたっぷり水を与える。

まとめ


ハーブは観賞するだけではなく、料理の香りづけに利用したり、ハーブティーをつくったり、アロマを楽しんだりと、さまざまな用途があります。お気に入りのハーブをご自分のお庭やベランダなどで育て、生活の中に取り入れてみてはいかがでしょうか。