2022年06月17日
【ガスのススメ】ガスコンロを正しく交換する方法とは?その手順や注意点を解説!
ガスコンロの交換を頻繁に行う機会がないので、方法がわからないという方も少なくないでしょう。今回は、ガスコンロの正しい交換方法、注意点などについて、詳しく解説します。
ガスの種類を知っておこう
一般の家庭で使われているガスは、主に2種類あります。
ひとつは「都市ガス」、もうひとつは「LP(プロパン)ガス」です。この2種類のガスの違いについて、解説します。
主成分
都市ガス:メタンを主成分とする天然ガスが主な原料
LP(プロパン)ガス:ブタン・プロパンを主成分とする液化石油ガスが主な原料。LPガスの「LP」は、「Liquefied Petroleum(液化石油)」の略称です。
このように原料が違うため、「都市ガス」と「LPガス」とでは重さが異なり、都市ガスは空気よりも軽く、プロパンガスは空気よりも重いという特徴があります。その特徴から、ガス漏れが万が一起きた場合、都市ガスは高い所に、LPガスは低い所に滞留します。そのため、都市ガスは高い位置に、LPガスは低い位置にガス検知器が設置されています。
ガスの供給方法
都市ガスは、地下のガス導管を通じて契約者まで届けられます。一方LPガスは、ガス会社の作業員が、定期的にガスボンベを各契約者の家まで届けています。
LPガスはガスボンベを自宅の敷地内に置くので、危険なイメージがあるかもしれませんが、ヒューズコックやマイコンメーターなどの安全機器の取り付けが徹底されているため、変わりません。 キッチン一体型で簡単に取り外すことができない仕組みです。交換するには専門の業者にお願いするしかありません。 一般的なガスコンロは、コンロと元栓がホースで繋がっています。
一般的なガス栓は、ホースエンド型です。ホースをつないだ部分にクリップを挟んで固定します。 コンセントのように簡単に取り外しができるタイプが、コンセント型です。ホースの先端にあるソケットを差し込むだけなので、ホースエンド型のようにクリップで固定する必要はありません。 また、住居で使用しているガスが都市ガスだった場合は白かピンク、LPガスの場合はオレンジ色のホースになります。どのタイプのガスを使用しているのかひと目でわかるように、色で区別されているのです。
1.ガスの元栓が閉まっているか確認 2.ガス栓からホースを抜く 3.ガスコンロを移動させる また、長く使用したガスコンロの場合、ホースが油などで固くなってしまい、元栓から抜けなくなるケースもあります。この場合は、カッターやハサミなどで元栓部分のホースに切り込みを入れて取り外しましょう。切れたホースはもう使用できないので、再利用してはいけません。 新しいガスコンロを取り付ける場合、ホース取り外しの逆の手順で行います。この場合、新しいガスコンロのホースが適切な長さであるか確認しましょう。長過ぎた場合、ガスコンロ置き場の邪魔になり、逆に短過ぎると、元栓へつなぐのが難しくなります。ガスコンロを設置するスペースに合わせて、元栓につなぐ前に長さを調節して、余分な部分は切っておきましょう。 新しいガスコンロを購入した場合、それ以前から使っていたガスコンロは不用になります。リサイクルショップに売る、友人や知り合いに譲渡するなど、これらの方法であればその扱いには困りませんが、処分する場合は、その地域のルールに基づいて処分をしないといけません。 ゴミ捨てのルールは全国の自治体ごとに詳細は異なりますが、基本的にガスコンロは粗大ゴミ扱いになります。そのため、粗大ゴミ以外の燃えないゴミの日などにガスコンロを出しても、処分してもらえません。 粗大ゴミの処分は通常のゴミ出しより手間がかかる作業なので、引っ越しなどで処分をする場合は、余裕を持って計画的にガスコンロの処分を進めましょう。 自治体への依頼以外だと、不用品は不用品回収業者の利用、もしくは、ネット上での不用品の「譲ります・もらいます」募集サイトの利用などがあります。自分に合った処分の方法を選ぶことが重要です。 ガスコンロのホースは、都市ガスであれば6〜7年、LPガスであれば3年は持つといわれています。もし、ガスコンロを交換する際、ホースの寿命以内であっても、新品のものに取り替えることをおすすめします。 まだ寿命が尽きていないとしても劣化していることは事実なので、安全面が100%保証されているとは断言できません。ホースの取り外し・ガスコンロ交換という作業は頻繁にやるものではないので、この機会にホースの取り替えも行っておきましょう。 ガスコンロの取り外し・交換は決して難しいものではないですが、やり方を把握していないと手間がかかるかもしれません。 今回のこの記事を参考にして、その手順や注意点をしっかりと頭に入れて、スムーズに取り外し・交換していただけたら幸いです。
ガスコンロの種類を知っておこう
ガスコンロの交換をする前に、まずガスコンロの種類を把握しておきましょう。どのようなタイプがあるのか、説明します。ガスコンロは2つのタイプがある
ガスコンロには、据え置きタイプとビルトインタイプの2種類があります。
元栓、ホースにも種類がある
ガスコンロをつなぐ元栓にも2つの種類があります。
ガスコンロの取り外し方
ガスコンロの取り外し方は、手順さえ知っていれば簡単にできます。その手順を以下より紹介しましょう。
ガスコンロのホースを取り外す前に、ガスの元栓がしっかりと閉まっているか確認しましょう。元栓が開いていたのが原因でガス爆発が起こる例は稀ですが、それでも事故が起きる可能性はゼロではありません。
元栓がホースエンド型であれば、ホースを抜いた時点でガスが止まります。
次にガス栓につながっているホースを抜きましょう。ホースはクリップで固定されているので、クリップをつまんで下(手前)に引きます。
ホースを抜いたら、ガスコンロは自由に動かせます。コンロによっては電気コードがつながっているものもあるので、コードも抜いておくことが大切です。
ガスコンロは空いたスペースに置いて、掃除をしたり、新しいガスコンロを設置したりしましょう。
ガスコンロを交換するときの注意
ガスコンロの交換、そして、交換したガスコンロの扱いには、いくつかの注意点があります。その注意点について、説明します。不要なガスコンロは、しっかりと処分する
ホースはなるべく新品のものに取り替える
注意点を踏まえ、スムーズに交換しましょう