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自作コバエトラップの効果を最大限にする方法

2024年08月07日

自作コバエトラップの効果を最大限にする方法

コバエトラップとは、発生したコバエをおびき寄せて駆除する仕組みのことで、最近は自作する人も増えています。ですが、すべてのコバエに効果があるとは言えません。正しく認知して、効果的なコバエトラップを活用しましょう。

コバエトラップの効果とは?


コバエにも種類や特徴があり、トラップにかからないコバエも存在します。
これまで自作のコバエトラップを設置したのに効果がなかったという方は、発生しているコバエの種類が違う可能性が高いです。

コバエの種類と特徴

家庭で発生するコバエは主に4種類です。それぞれの特徴はこちら。

■ショウジョウバエ

目が赤く、黄色い身体をしています。体長は約2mmほどです。
3~11月ごろ発生。夏から秋にかけてピークを迎えます。
・キッチンの三角コーナーやごみ箱にある生ゴミに発生
・特に熟している、または腐っている果物を好む
・酒、ワインなどのアルコール類や、みりんや酢などの調味料を好む

■ノミバエ

全体は茶褐色で、お尻の部分が黒っぽい身体をしています。体長は2mmほどです。
4~10月ごろが発生ピーク。屋内では年中通して見られることもあります。
・キッチンを俊敏な動きで飛び回る
・腐った植物や生ゴミ(特に肉や野菜)を好む
・ノミバエは食品や動物のフンにも潜り込んで産卵

■チョウバエ

体長は約5mmとほかのコバエよりも比較的大きく、羽を広げると逆さのハート型になっています。
4~11月ごろ発生。温度が約25~30℃で湿度の高い環境を好むので、5~6月に大量発生します。
・排水口にあるヘドロの一種・スカム(油脂成分)をエサとする
・お風呂やキッチンの排水口など湿った場所を好む
・トイレでよく見かけるため「便所バエ」とも呼ばれる

■キノコバエ

細長い羽をもち、足が長いのが特徴です。体長は約1~2mmとほかのコバエよりも小さく、わずかなすき間からでも簡単に侵入します。
4~10月ごろ発生。高温多湿な梅雨時期に発生しやすくなります。
・30℃ほど気温が高く、70%ほどの湿気が多い場所を好む
・土に生えるキノコや観葉植物そのものをエサとする
・花瓶の中の腐った水にも寄りつく

繁殖サイクルとは?

コバエは繁殖力が強く、室内に侵入し大量の卵を産みつけます。 卵を産んだら成虫になるまで2週間とかかりません。 卵が孵化するまではわずか1~3日で、卵から成虫になるまでのサイクルも非常に早いため、見つけ次第早急に駆除する必要があります。

ほとんどのコバエは寿命が4日~1週間ですが、ショウジョウバエは半月~1ヶ月ほど長生きします。

産卵の数はコバエの種類によってさまざま。キノコバエは1日70個、チョウバエは3回ほどに分けて250個、ショウジョウバエ・ノミバエは500個以上の卵を産みます。

最悪の事態になる前に、数匹でも放置せず早めに対処しましょう。

簡単に作れるコバエトラップ


コバエトラップの仕組みはとても簡単です。まず、においに引き寄せられたコバエがトラップの中に落ちます。そのコバエはトラップに含まれる洗剤の界面活性剤の力で呼吸ができなくなり、やがて溺れて死んでしまいます。このような仕組みでコバエを駆除します。

なお、今回ご紹介するコバエトラップは、特にショウジョウバエに効果的といわれています。トラップにかからない場合は、そのほかのコバエの可能性があるので、コバエトラップ以外の予防策も実践しましょう。

めんつゆを使ったコバエトラップの作り方

今回は簡単にできる、めんつゆを使った「めんつゆトラップ」をご紹介します。めんつゆに中性洗剤を混ぜて作るトラップで、めんつゆをワインやお酢などで代用しても効果的です。

<用意するもの>
・ペットボトル
・めんつゆ
・食器用の中性洗剤
・水

<作り方>
1.ペットボトルを底から5cmくらいの箇所で切る
2.水とめんつゆを1:1の割合で入れる(水は1cmほど)
3.食器用の中性洗剤を2~3滴垂らす

容器は口が広いものが効果的です。ペットボトルがない場合は、使い捨てできる紙コップ、プラスチック容器などを用意しましょう。

コバエは、においのほか反射した光や明るい色のものにも寄ってくる習性があるので、容器は透明か白色のものを使用するのがおすすめです。

効果的な設置場所

家にあるもので簡単に作れて便利ですが、設置する場所にも工夫が必要です。せっかく効果があるコバエに対しても、トラップにかからない場所に置いていては意味がありません。

においが届きやすく、コバエの集まりやすい場所に置くと効果的です。生ごみや三角コーナー・ゴミ箱などの近く、光が反射する場所や明るい場所がおすすめです。

捕獲後の処理と注意点

めんつゆトラップの効果は長く持続しますが、1週間ほどを目安に処分しましょう。それ以上放置すると、トラップにかかって腐敗したコバエの死骸に新たな卵を産み付けられてしまい、逆に繁殖してしまいます。トラップが効果なかったとしても1週間ほど経ったら処分するようにしましょう。

処分する時は、トラップの中に古い新聞紙を入れて液体を吸わせ、容器ごとビニール袋に入れて、しっかり密閉し処分します。容器が使い捨てでない場合は、液体を吸わせた新聞紙のみをビニール袋に入れて処分しましょう。

コバエトラップ以外の予防策も忘れずに!


コバエトラップを置いたからといって安心していてはいけません。コバエが発生する前にできる予防策も忘れずに行いましょう。

キッチン編

キッチンには主にショウジョウバエ・ノミバエが寄りつきます。特に生ゴミ付近には生息しやすいので、コバエトラップ以外にも対策が必要です。

・長期間ためこまずゴミ収集日にはかならず出す
・ソースや食べカスがついた食器はすぐに洗う
・シンクには三角コーナーを使わない
・毎食後に生ゴミを入れた袋の口をしっかりと密閉し、ゴミ箱に捨てる
・調味料は密閉容器に入れ、においがもれないようにする

お風呂編

チョウバエは皮膚アカ、皮脂汚れを好みます。
排水口に汚れが付着していると寄りつき、生息してしまいます。

・使用後は洗剤や漂白剤を使って排水口をこまめに掃除する
・排水口に高温のシャワーを流す
・換気扇を使うなどしてお風呂の換気は十分におこなう
・残り湯をためたままにせず、使用後はすぐに捨てる

洗面所編

洗面所も同じくチョウバエが好む汚れが付着しやすいです。また、花瓶の水の入れ替えを行う時にはしっかり流さないとキノコバエも寄りつく可能性があります。

・皮脂アカや髪の毛などを残さないよう、こまめに洗剤で掃除する
・週に1度はクリーナーでパイプ洗浄をおこなう

その他観葉植物などの対策

キノコバエは他のコバエと違い、腐った生ゴミではなく花瓶の中の腐った水を好むので、常に清潔な水を入れておく必要があります。

・こまめに水を入れ替える
・観葉植物に水をあげすぎて根腐れをおこさないように注意する

まとめ


このように、コバエ対策は身近なものでできます。また、普段からコバエが発生しそうな場所を清潔に保つことが大量発生を防ぐことに繋がります。コバエトラップだけに頼らず、日常的にできる対策も講じて、コバエのいない快適なくらしを守りましょう。