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梅雨の不調や自律神経の乱れに「梅湯」が効果的!

2024年06月17日

梅雨の不調や自律神経の乱れに「梅湯」が効果的!

梅雨時期になると低気圧による不調や、自律神経の乱れによるだるさを感じる方が多いです。そんな時におすすめなのが梅湯(梅白湯)です。不調を感じた時に飲むのはもちろんですが、美容に気をつかっている方にも嬉しい効果がある飲み物です。今回は「梅湯」の効果と飲み方をご紹介します。

梅雨時期に体調を崩しやすい主な要因とは?

・気圧の変化が激しい
自律神経には、身体を活動させる「交感神経」とリラックス状態になる「副交感神経」があります。梅雨時期は気圧変動や寒暖差に抵抗するため、特に交感神経が働きます。交感神経の優位な状態=緊張状態が続いてしまうと、強いストレスがかかり疲労やだるさの症状が出てしまうのです。また、2つの神経のバランスが、いろいろな器官を働かせてくれるので、体調を崩さないためにはバランスを整えることが重要です。

・睡眠不足
副交感神経が働かないとリラックス状態になりづらく、睡眠不足に陥りやすくなります。睡眠が浅いと疲れが取れなくなり、イライラや集中力の低下にもつながります。

・湿気が高くなる
梅雨時期は湿度が非常に高くなり、身体から水分や汗や尿をうまく排出しにくくなります。体内に余分な水分や老廃物が溜まることで、むくみやだるさ、頭痛、肩こりなどが出てきやすくなるのです。

梅雨時期の不調におすすめの「梅湯」の効果

具体的には以下のような効果が期待できます。さまざまな不調に効果があるので1つずつ見てみましょう。

〇整腸・デトックス作用

〇冷え性改善

〇美肌効果

〇風邪・インフルエンザ予防

〇ダイエット効果

〇口臭予防

〇白髪・抜け毛予防

整腸・デトックス作用

梅干しには、腸の動きを活発にする善玉菌の養分「植物性乳酸菌と、腸内の悪玉菌の増殖を抑えて善玉菌とビフィズス菌を増やす梅ポリフェノールが含まれています。この2つの働きにより効率的に腸内環境を整えられるのです。さらに、梅干しに含まれるクエン酸は、腸内の悪玉菌を減少させ、腸を刺激する働きをするので便秘改善に効果的です。

白湯自体にも胃腸を温めて働きを活発にする働きがあるため、梅干しの成分がプラスされることで相乗効果が生まれるのです。

冷え性改善

梅干しに含まれるクエン酸が、血流改善と血圧上昇を抑制し、白湯が身体を内側から温めてくれるので、「梅湯」は冷え性改善に効果的といえます。夏でも手足の冷えが気になるという方にはおすすめです。

血行不良は、ストレスや喫煙、栄養の偏りなど要因はさまざまなので、日頃から血流を良くする習慣を心がけましょう。

美肌効果

肌の不調は、便秘と深く関係しています。梅ポリフェノールとクエン酸が腸内環境を整えてくれ、肌質の改善に繋がります。また、クエン酸により血流が良くなると、皮膚を含めた全身に栄養が行き届き、老廃物や毒素が排出されやすくなります。さらに、梅干しに含まれるピノレシノール・リオニレシノールには抗酸化作用もあり、シワやシミなどの原因となる活性酸素を除去してくれるので美肌効果が期待できます。

風邪・インフルエンザ予防

クエン酸は、非常に強い殺菌作用を持つ酸味成分です。食中毒の予防だけでなく、風邪やインフルエンザの予防にも役立ちます。

ダイエット効果

梅干しに含まれるバニリンには、脂肪細胞に刺激を与える作用があり、ダイエット効果が期待できます。バニリンは加熱することで生まれるため、焼いた梅干しを用いるとより効率を発揮します。

口臭予防

クエン酸は非常に強い殺菌効果を持っているため、口内の細菌を抑えてくれます。人間の唾液にも食中毒菌を殺菌する作用がありますが、梅干しのクエン酸を摂取することでより強力な殺菌効果が生まれます。

また、口臭の原因となるピロリ菌は胃の粘膜や壁にダメージを与え、感染すると胃痛や吐き気を起こすことがあります。梅干しには、そのピロリ菌の動きを抑える作用があるので、口臭予防に繋がります。

白髪・抜け毛予防

白髪や抜け毛の原因の一つに、血流の悪さが挙げられます。頭皮の血行促進で、毛を作る細胞が活性化されるため、白髪や抜け毛予防に繋がります。

効果的な「梅湯」の作り方

梅湯(梅白湯)は、誰でも簡単に作れます。基本的な梅湯を作りたい方はぜひ参考にしてください。

■準備するもの(1人分)

・梅干し……1個

・水…………150~200ml

■作り方

1.電気ケトルや鍋、やかんなどでお湯を沸かします。

2.梅干しを電子レンジやオーブントースターなどで、軽く焼き目がつくまで加熱します。

3.コップに2を入れてお湯を注ぎ、箸やスプーンで梅干しをつぶします。

4.お湯の温度が50℃程度になるまで冷ましたら完成です。

梅干しを加熱することで脂肪細胞に刺激を与えるバニリンが生まれるため、特にダイエット目的で梅湯を飲む方は、加熱するのを忘れないでください。梅干しに火が通ると、香ばしさも加わってより美味しい梅湯になります。

梅湯にはちみつを小さじ1杯加えるのもおすすめです。はちみつに含まれるオリゴ糖には腸内のビフィズス菌を増やす作用があるため、特にお通じで悩まれている方におすすめです。甘さがプラスされてまろやかな味わいになるため、酸味が苦手な方やお子さまでも飲みやすいです。