2022年10月05日
大雪対策は大丈夫?おすすめリフォーム、便利道具をご紹介!
近年、北陸では記録的な大雪に見舞われ、交通事故や転倒事故などの災害が増えています。雪が降ってから対策を始めては取り返しがつかない事態になりかねません。いざというときに備えて、余裕のもった大雪対策をすることをおすすめします。
今回は、家の大雪対策の必要性と対策方法をご紹介します。
冬は家の雪対策が必要なのはどうして?
冬に雪対策が必要なのは、大雪が原因で家やものを壊したり、人を怪我させたりするおそれがあるからです。
屋根に雪が積もると、雪の重みで屋根や駐車場のカーポートが潰されたり、落屑して車や置いてある物が破損する可能性もあります。
こういった雪による事故を防ぐため、事前の大雪対策は必要なのです。
家の場所ごとの対策方法
突然、大雪が降っても焦らないよう、あらかじめ可能な範囲で対策をしましょう。
天気予報を確認したあとでは、間に合わない可能性があります。万が一に備えて、早めに行動することが大切です。
ここでは、家の場所ごとの大雪対策方法をご説明します。
屋根
家が三角屋根の場合は、落雪の危険が高いです。
屋根に積もった雪はかなりの重量になるため、積もった雪が落ちないように工夫が必要です。
三角屋根の場合は「雪止め金具」の設置が効果的です。
雪止め金具とは、屋根に積もった雪が落ちないように止める金具です。
後付けタイプもあり、施工も簡単なため大規模なリフォームは必要ありません。
金具の種類も多く、屋根の形状に合わせて設置可能です。
リフォーム会社と相談して、形状にあった金具を取り付けましょう。
雪止め金具の取り付け費用は形状にもよりますが、おおよそ6万〜40万円ほどになります。
窓
窓に積もった雪が落ち、窓に当たると窓が割れてしまうことがあります。
窓が割れると、ガラス破片で怪我をしたり、家に冷気が入るといった事態に悩まされます。
これらを防ぐためには二重窓の設置がおすすめです。
二重窓にすることで、破損したあとのトラブルや、冷気の侵入を防ぐことが期待できます。
二重窓が設置できない場合は、周囲に雪囲いパネルを設置しましょう。
雪の吹き込みを防ぎ、窓周辺に雪の重みがかからなくなります。
二重窓設置はおおよそ5万〜12万円、雪囲いパネルは4万〜6万円ほどになります。
玄関
玄関前に雪が積もると、扉が開かなくなることがあります。
これを防ぐには玄関前に風除室を作ると効果的です。
風除室とはサンルームのような、玄関の周りにガラス張りの空間のことをいいます。
風除室の設置費用はサイズや構造にもよりますが、おおよそ20万〜100万円ほどになります。
住宅周り
雪かきが負担になる場合は、住宅周りの雪対策が重要です。
玄関前や駐車スペースなど除雪作業にロードヒーリングや融雪槽を設置して雪を溶かすと作業が簡単に済みます。
積雪後の対策ポイント
ここまでは、大雪対策におすすめのリフォーム内容をご紹介しました。
ここからは大雪時にあると便利な道具をご紹介します。
融解剤
融解剤とは、塩化カルシウムを主成分とする、化学反応で雪や氷を溶かす薬剤です。顆粒や液体タイプが販売されています。
融解剤は植物や金属に悪影響を及ぼすリスクがあるため、使用する場合は環境に問題がないか確認しましょう。
凍結防止剤
凍結防止剤は凍結温度を下げて、雪が降っても路面を凍りにくくする薬剤です。雪かきの負担が軽減でき、凍結による転封防止にも繋がります。
融解マット
融解マットはゴムマットの内部にヒーター線を埋め込んだシートで、路面に敷いておくと熱を発して雪を溶かします。凍結しやすい玄関先や階段に敷くと効果的です。
事前準備を大切に
大雪になってからでは、大雪道具もリフォームも間に合いません。
大雪の年に少しでも安全に過ごすためには、もしもの事態に備えた事前の準備が大切です。
余裕をもって対策をしていきましょう。