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年中365日ダニ対策!ポイントは「換気・掃除・洗濯」

2024年05月17日

年中365日ダニ対策!ポイントは「換気・掃除・洗濯」

ダニは目に見えないほど小さな生き物ですが、アレルギー症状が出やすい人や、小さい子供やペットのいるお家ではダニが気がかりな方が多いと思います。今回は、1年中私たちを悩ませるダニについて、特徴や1年間の季節に合った対策についてご紹介します。

ダニ対策が必要な理由とは


最近は、気密性や断熱性が高い家屋が増え、ダニが好む環境を1年中保てることにより、ダニの数は3倍にも増えたと言われています。また、死骸や糞、脱皮殻が、生きたダニ以上のアレルゲンになると言われているため、それらを除去するためにも年間を通して対策が必要です。

○アレルギー
ダニが持っている「アレルゲン」と呼ばれるアレルギーの原因物質は、人間の免疫反応を過剰に働かせてしまいます。アレルギー症状には、鼻水、鼻づまり、くしゃみなどの症状を引き起こす「アレルギー性鼻炎」、呼吸をすると喉からヒューヒュー音が聞こえ息苦しさを感じる「喘息」、乾燥してかゆみを伴う「アトピー性皮膚炎」、目がかゆくなり異物感を感じる「アレルギー性結膜炎」などがあります。

○刺される
刺されたり吸血されたりすることも、ダニによる被害の一つです。種類でいうと、ツメダニやイエダニが人に直接被害を与えます。腹部や太ももなど柔らかい部分を刺し、1〜2日経つと刺された場所が赤く腫れ、強いかゆみを引き起こし、7日ほどかゆみが続きます。

家のどこに潜んでいる?


年中対策は必要ですが、特に高温多湿になりやすい6〜9月頃によく発生すると言われていて、室温20〜30℃、湿度60%以上の高温多湿な環境を好みます。また、フケやアカ、髪の毛、食べ物のカスなど、エサとなるものがある場所も大好きです。加湿器をよく使う部屋や風通しが悪い部屋、掃除されていない部屋などは特に発生しやすいです。部屋別のダニの生息スポットをみていきましょう。

①寝室


布団、衣類、ぬいぐるみ、枕などの布製品は、ホコリや汗がついたものをそのままにしておくと、それがダニの餌となり繁殖しやすくなります。特に布団は、寝ている間に人間がかく汗で高湿度になりやすいので要注意です。また、ポリエステルより羽毛などの天然繊維がダニの好物のため、長期間保管したままの衣類や、衣装ケースの中にもダニの死骸やフンが付着している可能性があります。

②リビング


洋室のリビングフロアに敷くじゅうたんやカーペット、ソファやクッションは、ダニが忍び込みやすく、掃除で取りきれなかったゴミや食べカスで、ダニが生活しやすくなっているかもしれません。また、カーテンも空気中に舞い上がったホコリが付着しやすく、ダニの温床となる可能性があります。

③和室


天然素材でできている畳は、湿気を吸収しやすいうえ、通気性も悪いです。そのため、畳の上に敷きっぱなしのカーペットや布団の裏には、ダニが好むカビがびっしりというケースもあります。

④キッチン


実は小麦粉や片栗粉などの粉類は、ダニの好物です。常温で放置すると、目に見えない粉の中に卵を産みつけられる可能性があります。心配な方は、開封した粉類は早めに使い、密封して冷蔵庫で保管するといいでしょう。

取り組むべき季節ごとのダニ対策


ダニの寿命は2〜3ヶ月と言われています。1年間のダニの状態を知って、季節ごとの対策をしましょう。

【梅雨から夏】繁殖を抑える

1年の中で最もダニの好む高温多湿な季節です。こまめに換気し、除湿器・エアコンなどで高温多湿な環境を減らすこと。空気清浄機や掃除機を使い、清潔な環境を保つこと。布製の家具や小物を極力減らし、フローリングにカーペットを敷かないなどしてダニの棲みかをなくすことで、繁殖を抑えることができます。

○クローゼットや押入れ
乾燥剤や除湿剤を置く、すのこを敷く、扉や引出しを空けて換気する、脱いだ洋服をすぐにしまわないなどの配慮が大切です。

○ぬいぐるみなどの布小物
掃除機で吸引して退治、可能なら中性洗剤で水洗いしましょう。きれいにした後は、子供やペットが口にしても安全なダニ除けスプレーなどで予防するのもオススメです。

【秋】掃除でアレルゲンを徹底除去

夏季のように多くはありませんが、この時期も湿気や温度が高めで過ごしやすいところには、生きたダニも生息しています。生きているダニは水や洗剤に強く、洗濯しても完全に駆除することは難しいと言われています。そのため、逃げたダニの新しい棲みかを作らないよう、換気や掃除機による丁寧な吸引を心がけるとよいでしょう。

○寝具
掃除機や専用クリーナーで吸引する、シーツやカバーを洗うことで、かなり除去できます。丸洗いでは80~95%くらい除去できると言われています。

○クローゼットや押入れ
隅までしっかり掃除機をかけましょう。秋の衣替えで出してきた衣類は、夏の間しまいっぱなしで、ダニの温床となっているかもしれません。着用前に一度洗うことをおすすめします。

○ぬいぐるみなどの布小物
掃除機や布団クリーナーで吸引する、可能なものは水洗いするなどしてアレルゲンを除去します。布製のソファやクッションなども丁寧に掃除機をかけ、空気清浄機を使うのも有効です。

【冬から春】部屋の暖かい場所に注意

湿度・温度ともに、あまりダニの好む環境ではありませんが、温水の水槽や暖房器具の近く、結露が生じやすいところなどは要注意です。こたつ布団やホットカーペット、ひざかけなど、冬ならではの高湿度な場所も見逃せません。洗濯が難しいものには、ダニ除けスプレーを使ったり、丁寧に掃除機をかけたりしてこまめな対策をしましょう。

まとめ


特に繁殖しやすい梅雨時期は念入りに「換気・掃除・洗濯」をして、アレルゲンを抑制することで、快適に過ごすことができます。また、梅雨時期以外でもアレルギー症状に悩まされている方、子どもやペットへの影響が気になるという方は、1日の中で長く過ごす部屋だけでも、天然繊維より化学繊維、カーペットや畳よりフローリングを意識的に選ぶようにしましょう。