
2025年04月13日
天井付けタイプの照明器具の種類と取り付け方法
お部屋の印象を左右する「照明器具」には、デザインや用途・取り付け方法までさまざま。本記事では、天井付けタイプの照明器具の選び方をご紹介します。照明器具によっては天井に取り付けできない場合もあるので、購入前に確認しましょう。
天井付けの照明器具の種類と特徴
照明器具には天井に取り付けるタイプと壁や柱、床に置くタイプがあります。ここでは、天井に取り付けるタイプの照明器具の種類と特徴をご紹介します。
シーリングライト
天井につけるタイプの照明。天井の真ん中付近に取り付け、丸形カバー付きタイプが主流です。部屋全体を均等に明るく照らすことが目的で、リビングや寝室、子ども部屋など、いろいろな部屋に幅広く使われます。
ペンダントライト
天井から吊り下げるタイプの照明。天井より低い位置に光源がくるため、スポット的に照らすことができます。デザイン性が高いものも多くサイズも豊富のため、アクセントをつける目的でも利用されます。
シャンデリア
装飾がついた天井につけるタイプの照明。華やかな空間を演出するのに適しています。デザインはシンプルなものからゴージャスなものまで幅広く、装飾に使われる素材もさまざまです。
ダウンライト
天井に埋め込むタイプの小型の照明。天井全体がフラットな状態になるため、空間にすっきりした印象を与えることができます。玄関や廊下、階段などさまざまなところで用いられます。
スポットライト
空間の一部や特定の箇所を照らしたい場合に用いる照明。天井タイプ以外にも、置くタイプなど、さまざまなラインナップがあり、インテリアとしても存在感があるため空間のアクセントにすることもあります。
取り付け方法は「直結」か「引っ掛け」
照明器具の取り付け部分を見てみると、それぞれ配線方法が違うことが分かります。
天井に取り付けるには、「直結」と「引っ掛け」の2つの方法があります。
「直結タイプ」
電気配線に直接、照明器具を配線し、天井に直付けするタイプ。直接配線をするには資格が必要なので、資格を持っていない方は取り付けが出来ません。また、天井に直付けで固定するので、結束した電気コードが見えないようにカバーが付いています。キレイに収まる上に外れる心配がないので、地震が気になる方や天井との取り付け部分をキレイに見せたい方には直結がおすすめです。
「引っ掛けタイプ」
電気配線をシーリングに配線し天井に取り付け、そこに照明器具のプラグを引っ掛けて取り付けるタイプ。もともと電気工事で取り付けてある引っ掛けシーリングボディ部分に、照明器具の先端にあるプラグ部分をはめ込み引っ掛けるだけ。カチッという音がすればセット完了です。電気工事要らずで、誰でも簡単に取り付けができます。
照明器具の重さで選ぼう
引っ掛けシーリングのボディには「シーリング」と「ローゼット」の2タイプあります。
基本的な使い方は同じで、一般的な耐荷重は、シーリングが5㎏、ローゼットが10kgと言われています。そのため、軽い照明器具はどの方法で取り付けしてもOKですが、3.5~7㎏までの照明器具は「ローゼット」か「直結タイプ」で取り付けしましょう。さらに重たい7kg以上の照明の場合は「直結タイプ」でのみ取り付け可能です。
なお、直結タイプは業者による電気工事が必要なので、今後自分で照明器具を交換したい方は引っ掛けタイプに変えてもらいましょう。
照明器具が取り付けできない天井とは
天井付けの照明器具でも、取り付けできない天井があります。購入してから設置できなかった…とならないよう、ご自宅の天井をあらかじめ確認しておきましょう。
水平ではない天井
多くのシーリングライトは、水平な天井に取り付けられるように設計されているため水平ではない天井には取り付けられません。別売りアダプターを取り付けするか、天井タイプに対応した照明器具を選ぶ必要があります。
■傾斜天井
屋根の勾配に沿って斜めになっていて天井裏がないため、デッドスペースがなく開放感があるのが特徴。
■船底天井
中央部分が直線状に高くなって船底のように見える天井で、和風な部屋に採用されています。
■竿縁天井
等間隔に配置された『竿縁』と呼ばれる細長い木材の上に天井板が張られた天井で、和室で多く採用されています。
■格子天井
天井面に格子が組んで凹凸がある天井で、寺院や書院座敷など格式の高い和の建築物に多く見られる形式です。
強度が弱い天井
水平な天井でも簡単にたわむような強度が弱い天井は、耐荷重内でも落下する可能性があるため設置できません。強度が弱い天井に照明を取り付ける場合は、まず天井の補強を検討しましょう。
コンクリート製や金属製の天井
配線器具が設置されていないコンクリート製や金属製の天井には設置できません。どうしても設置したい場合は、配線器具の取り付け工事を業者に依頼する必要があります。
「出しろ」が短すぎる天井
一般的な「出しろ」は、シーリングが約22mm、ローゼットが約11mm。それぞれ約21mm以下、約10mm以下と短すぎる場合は取り付けできません。照明器具によって設置に必要な「出しろ」は違うので、購入前にメーカーの商品ページで確認し、設置したい場所の「出しろ」を測っておきましょう。
まとめ
天井取り付けタイプの照明器具には5種類もバリエーションがありますが、必ずしも天井に取り付けられるとは限りません。照明の種類や特徴をしっかり理解し、天井タイプや取り付ける配線器具の状態をよく確認することが重要です。ぴったりの照明を選んで、自宅をよりおしゃれで快適にアップデートしてみてはいかがでしょうか。