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夏本番で慌てないために!エアコン試運転で故障を未然に防ごう

2025年05月27日

夏本番で慌てないために!エアコン試運転で故障を未然に防ごう

エアコンの試運転とは、長期間使用していなかったエアコンが正常に動作するかをチェックする作業です。事前に動作確認をしておくことで、猛暑のシーズン中もトラブルなく快適に使用できます。この記事では、正しい試運転の手順と確認ポイントを詳しく解説します。まだ試運転をしていない方は、ぜひ参考にしてください。

エアコン試運転の目的

エアコンの試運転は、本格的に使用する前に正常に動作するかを確認し、故障を未然に防ぐために行います。暑さや寒さが本格化してからいきなり稼働させると、負荷がかかって故障の原因になることがあります。また、不具合が見つかった場合、真夏や真冬の修理は依頼が集中し、対応に時間がかかることも少なくありません。そのため、シーズン本番を迎える前に動作確認しておくことが重要です。

さらに、オフシーズン中に汚れが蓄積している可能性もあります。試運転前にフィルターや室外機の汚れを確認・掃除して、快適で清潔な空間づくりを目指しましょう。

エアコン試運転の実施時期

夏に向けた試運転は5月〜6月前半、冬に向けた試運転は10月中旬〜11月がおすすめです。時期が早すぎると外気温が適しておらず、逆に遅すぎると修理や買い替えが混み合ってしまいます。

特に夏のピーク(7~8月)には修理依頼が集中し、2週間以上待たされるケースも少なくありません。そのため、シーズンの約2カ月前を目安に実施すると安心です。

エアコン試運転の手順


ここでは、エアコン試運転の具体的な手順を解説します。チェックポイントを押さえて、万全の準備を整えましょう。

【手順1】電源周りを確認する

まず、エアコンを使う部屋のブレーカーがオンになっているかを確認します。次に、電源プラグがしっかり差し込まれているか、プラグやコンセント周辺にホコリが溜まっていないかもチェックしましょう。ホコリがついたまま電源を入れると発火の原因になる可能性があるため、汚れがあれば丁寧に掃除してください。電源プラグやコンセントに変色や異常がないかも要確認。

【手順2】モードと温度設定

電源周りに問題がなければ、エアコンの電源を入れ、適切なモードと温度で運転します。

■夏場:冷房モードで16~18℃に設定
■冬場:暖房モードで30℃に設定

設定温度にすぐ達してしまうと運転が止まってしまうため、試運転中は温度を極端に設定するのがポイントです。

【手順3】不具合がないか確認する

試運転中は、最低でも10分以上運転して以下の項目をチェックしましょう。
水漏れなどを念入りに確認したい場合は30分程度の運転がおすすめです。

■冷房・暖房がしっかり効いているか
■異音や異臭がないか
■異常ランプが点灯していないか
■水漏れがないか
■リモコンの表示や動作に問題がないか

異常がある場合は、取扱説明書を確認し、必要に応じて点検や修理を依頼してください。シーズン本番までに修理や取り替えを済ませておくことで、安心して使用できます。

試運転でよくあるトラブルと解決法

風が出ない・すぐ止まる

設定温度が室内温度に近すぎると、すぐに停止してしまう場合があります。

<対処法>
■設定温度を下げる(夏)または上げる(冬)
■リモコンの「本体リセット」ボタンを押す
■電源プラグを抜き差しして再起動
■ブレーカーを一度オフにしてからオンにする

風が弱い場合はフィルターの汚れや、室外機の不具合の可能性もあります。

異臭や異音がする

カビや雑菌が原因で臭いが発生することがあります。まずはフィルター掃除をしてから再度試運転しましょう。「ポコポコ」「プシュッ」などの軽い音は通常動作音で心配ありませんが、テレビの音が聞こえないほどの大きなノイズは、メーカーや販売店に相談しましょう。

異常ランプが点灯している

タイマーランプの点滅や、リモコンにエラーコードが表示される場合は、取扱説明書やメーカーサイトで内容を確認し、対応を検討しましょう。

リモコンが反応しない

電池切れやリモコンの不具合が原因かもしれません。

<対処法>
■電池を新しいものに交換
■電池を外した状態でボタンを10秒以上押し、リモコンをリセット
■電池を入れ直して再操作

水漏れしている

漏れの場所によって原因と対処法が異なります。

■吹出口からの水漏れ
ドレンホースの詰まりやフィルターの汚れが原因。ホースの排水やフィルター掃除をしましょう。

■吹出口に水滴がつく
設定温度が低すぎると結露が発生します。温度を20℃以上に設定し、風向きを上向きまたは自動にしましょう。

■本体背面からの水漏れ
内部の不具合の可能性があるため、点検や修理を依頼しましょう。

試運転後も快適!省エネ運転のコツ


■設定温度を適正に
夏は28℃以上、冬は20℃以下が目安。極端な温度設定は電気代のムダになります。

■風向きを調節
冷房は水平、暖房は下向きに設定すると効率的。自動制御機能も便利です。

■カーテンの活用
窓からの熱の出入りは、夏で約73%・冬で約58%。遮熱・断熱カーテンを上手に使いましょう。

■フィルターの掃除をこまめに
2週間に1回を目安に掃除すると、省エネ効果がアップします。

掃除方法はこちらをチェック>>【エアコン掃除】自分でできて簡単!家にある物でできる3ステップ

まとめ


エアコンの試運転を夏本番前に済ませておくことで、故障の早期発見やスムーズな修理・買い替えが可能になります。慌てることなく、快適な夏を迎えるためにも、ぜひ早めのチェックを心がけましょう。