2023年11月02日
北陸地方の方へ!適切なタイヤ交換の目安時期と注意点
北陸地方に在住の方であれば、冬季のスタッドレスタイヤへの交換は必須ですよね。毎年降雪が近づくと、「いつ交換しようか」という話題が家族間や職場間であがっていませんか?今回ご紹介する、適切なタイヤ交換時期の目安と交換時の注意点を改めておさらいしてみましょう。
タイヤ交換の目安時期
・気温7度以下がポイント
夏タイヤは気温が低いとタイヤがカチカチになり、グリップ力が低下してしまいます。対して、スタッドレスタイヤは低温でもゴム質が柔らかい構造をしているので、気温が低い時に安定したグリップ力を発揮します。そのため、スタッドレスタイヤへの交換時期の目安として「気温7度以下」と覚えておくといいでしょう。
・初雪が降る1か月前が目安
もう一つ重要な目安となるのが、「初雪のタイミング」です。初雪が予測される時期の1ヵ月前にはスタッドレスタイヤへ交換しましょう。業者の混雑を避けられて、タイヤ交換後の慣らし走行もしておけるので、早ければ早いほど安心安全です。
北陸地方でのタイヤ交換の時期
今冬2023-2024の初雪予報は?
スーパーエルニーニョ現象による暖冬予想で2023-2024の冬は例年に比べて暖かくなる可能性がありますが、北陸地方では平年では11下旬~12月初旬には各地で降雪が見られます。2023年の正式な初雪予報は12月1日に更新されますので、平年の情報から逆算して準備しておきましょう。
<気象庁データ参照>
新潟県 気象庁|過去の気象データ検索 (jma.go.jp)
富山県 気象庁|過去の気象データ検索 (jma.go.jp)
石川県 気象庁|過去の気象データ検索 (jma.go.jp)
福井県 気象庁|過去の気象データ検索 (jma.go.jp)
北陸地方の交換時期は11月上旬~中旬頃
「初雪の1か月前」「気温7度以下」という目安を踏まえて、一番おすすめなのは11月上旬~中旬にかけてです。例年、11月下旬~12月にかけて業者が混雑していて予約が取りにくい状況が続きます。確実に積雪前に交換を済ませるには、混雑する前に予約だけでもしておくといいでしょう。
冬タイヤから夏タイヤへの交換時期は?
最低気温が7度を上回ったら
夏タイヤから冬タイヤへの交換は「初雪のタイミング」が重要でしたが、反対に冬タイヤから夏タイヤへの交換時期は雪が降らなくなったら、ではないのです。交換目安のもう一つ「気温7度以下」というのが重要なポイントで、温かくなってからの交換で全然遅くないのです。
北陸地方の交換時期は4月中旬頃
北陸地方は例年3月下旬までは降雪が続き、4月中旬まで気温が低い傾向です。なので春先までは、気温が低くてもタイヤが固くなりにくいスタッドレスタイヤでの走行が好ましいです。夏タイヤの消耗を抑えることにも繋がるので、冬タイヤから夏タイヤへの交換は多少遅くても問題はないです。
タイヤ交換時の注意点は?
買い替え時期の検討
タイヤの価格も年々高騰していて、買い替え時期を過ぎても我慢して使用している人も多いのではないでしょうか。スリップや追突事故が起きる前に、3~4年または走行距離10,000~15,000km程度で買い替えるのがベストです。タイヤ交換時に買い替え時期の検討もしてみましょう。
プラットフォームの確認
問題なく走行できるかを簡単に見分けるポイントは「プラットフォーム」です。溝の深さを判断するために必ずついている、このプラットフォームが見えてくると、高いグリップ力を発揮できない状態になります。自身でタイヤ交換する際は必ずチェックするように心がけましょう。
スタッドレスタイヤの履き潰しはNG
プラットフォームが見えてきて、今シーズンで最後だなと思った時に夏までスタッドレスタイヤを履き続ける方も少なくありません。しかし、スタッドレスタイヤを夏に履いてしまうと、「乾いた路面や濡れた路面に弱いため事故が発生しやすい」「雨の日にハイドロプレーニング現象が置きやすい」「温度が上昇したアスファルトによりバーストしやすくなる」というデメリットがあります。スタッドレスタイヤはあくまで低温の環境や積雪・路面凍結時の使用を前提とした設計のため、冬を過ぎたら必ず夏タイヤに交換しましょう。
タイヤの適切な保管方法
①保管時は汚れ防止カバーをかける
タイヤ専用のカバーをかけて保管すると、使わない間も紫外線・外気による劣化や砂ぼこりの付着を防ぐことができます。タイヤの購入時にショップからもらえるタイヤ袋でも問題ありません。
②屋内の場合は風通しのよい冷暗所
ガレージや倉庫などの屋内は、紫外線や雨からタイヤを守ることができますが、湿気が多い場所だとスチール素材にサビが発生する恐れがあるため、必ず「風通りの良い冷暗所」を選びましょう。
③屋外の場合は直射日光を避ける
ベランダや庭などの屋外に保管する場合は、直射日光が当たらない場所を選び、必ずタイヤ専用カバーをかぶせて保管しましょう。また、エアコン室外機は排気にオゾンが含まれていて熱源にもなるので、近くでの保管は避けましょう。
④保管中はタイヤの空気を少し抜く
タイヤを保管するときは、必ず規定の空気圧の半分程度まで空気を抜きましょう。適正な空気圧のまま保管すると、内圧によりゴムに負担がかかりヒビが発生しやすくなります。
⑤ホイールがついていない場合はタイヤを立てて保管
ホイールがついていない場合は、横向きに寝かせて保管するとサイド部分に負荷がかかり劣化しやすくなります。特に、複数のタイヤを寝かせて積むと一番下のタイヤに強い負荷がかかるので、立てて保管しましょう。
⑥ホイールがついている場合はタイヤを横向きにして保管
ホイールがついている場合は、立てて保管するとホイールの重みでタイヤの接地面に負荷がかかり変形しやすくなります。横置き専用のタイヤラックまたは、タイヤの下に厚手の段ボールなどを敷いて保管しましょう。