2024年11月22日
クローゼットのカビ問題を解決するための効果的な方法
クローゼットの中には服やバッグなど大切なものが保管されているため、絶対にカビを生やしたくないと思っている方も多いでしょう。ですが、カビはジメジメした場所を好むため、湿度が高く、密室のクローゼットの中は生育場所になってしまいます。そこで今回は、クローゼットのカビ対策や、万が一カビが生えてしまった時の対処方法についてご紹介します。カビでお困りの方、今後絶対にカビを生えさせたくない方は、是非参考にしてみてください。
クローゼットのカビ問題!その原因と特性とは?
クローゼットはカビが生えやすい環境がそろっていますが、適切に対策をすれば予防できます。まずは原因と特性を正しく認識しておきましょう。
クローゼットでのカビ発生の原因
クローゼットにカビが発生する主な原因は、「高温多湿になりやすい」「ホコリなどの養分が多い」という2つ。カビは湿度60%、気温20~30℃を超えると繁殖しやすくなります。閉めきった状態のクローゼットの中は特に、湿気・温度が高くなりやすく、カビ発生の条件が自然と整ってしまうのです。また、カビが繁殖する栄養源となる、ホコリ、汗、アカ、髪の毛といったタンパク質はクローゼットの中に多く存在します。
カビの種類とそれぞれの特性
クローゼットの中で発生するカビは、大きく分けて2種類。そして、放置しておくと衣類からクローゼット、クローゼットから部屋全体へと広がってしまいます。クローゼットを開けたときに少しでもカビ臭いと感じたら、中に入っている荷物を全て出し、繁殖していないかを確認しましょう。
■白カビ
綿ボコリのようなものが衣類に付いている場合は白カビです。黒カビと違い、表面に付着しているため、簡単に落とすことができます。ただし、衣類全体に付いている場合は除去するのが困難な場合もあるので、発見したらすぐに適切な手入れをして、カビが繁殖するのを予防しましょう。
■黒カビ
黒カビは衣類に小さな点を付けます。繊維まで根を張ってしまっていることがほとんどで、完全に除去するのが難しいです。特に動物の毛を使った衣類やシルク繊維のものはカビが発生したら捨てるしかありません。大切なお洋服たちに黒カビが生えないように日々のお手入れを入念に行いましょう。
実践!クローゼットでカビが発生してしまったら?
クローゼットでカビが発生してしまったら、まずはクローゼットの衣類や物をすべて取り出します。カビの胞子を吸い込んだり、洗剤等で手が荒れたりするのを防ぐため、マスクとゴム手袋を準備しましょう。また、カビの胞子は舞いやすいので、換気して行うようにしましょう。
白カビ除去に効果的な方法
まずは、ブラッシングをして衣類に付いているカビを軽く払い落としましょう。次に、タオルや布などに「消毒用エタノール」を付けて、カビを優しく拭き取り衣類を乾かします。
気になる場合は、洗濯機に酸素系漂白剤を加えて洗濯しましょう。酸素系漂白剤は汚れを落としやすくするだけでなく、消臭・除菌効果もあるので再発予防にもなりますよ。洗濯後は完全に乾かして、クローゼットにしまいましょう。
衣類に黒カビが生えたときの対処法
黒カビには「酸素系漂白剤」です。まずは綿棒などを使い、酸素系漂白剤を薄めずそのまま黒カビ部分に優しく当てて染み込ませます。次に、洗面器などにお湯と規定量の酸素系漂白剤を入れてよく混ぜ、カビが付いた衣類をつけます。様子を見ながら数時間ほど置きましょう。カビが繊維に深く入り込んでしまわないよう、強く擦らず優しくすすいだら、洗濯して乾かしましょう。
※漂白剤を使う時はゴム手袋やマスクを必ず着用するようにしてください。
※押入れの場合は、漂白剤を使用すると部材が傷んだり変色したりする可能性があるので、専用のスプレーを購入しましょう。押入れの壁や板を傷つけずに綺麗な状態を保てますよ。
徹底予防!クローゼット内の環境改善方法とは?
一度カビが生えてしまうと除去するために時間も労力もかかります。日頃から環境改善方法を習慣化することで、キレイな状態を保ちましょう。1つ1つは難しくはないので、継続できるものから始めてみましょう。
①湿度計を使った湿気管理
カビが発生しにくい環境づくりのために湿度を60%以下にしましょう。雨の日などは湿度が80%以上になることがあります。冬場は暖房をつけて部屋は乾燥しているかもしれませんが、クローゼットは閉めきっていることが多いので、まずは「湿度計」を置いて定期的にチェックしましょう。特に湿気が溜まりやすい場所には、市販されている除湿剤やコンパクトな持ち運びができる除湿機を活用しましょう。
②サーキュレーターや扇風機での換気
窓を開けるだけでもいいのですが、雨の日や冬場はできないので、サーキュレーターや扇風機による換気がおすすめです。1日に1回10分程度でいいので、クローゼットを開けて空気を循環させ、湿気を追い出しましょう。
③物を減らして通気性を高める収納
衣類などの入れすぎは風通しの悪さや湿気がこもる原因になります。ぎゅうぎゅうに詰め込まず、クローゼット以外に収納スペースを作ったり、あまり着ていない衣類を断捨離したり、工夫しましょう!物が減ると、クローゼットの掃除も楽になるので一石二鳥ですよ。
④定期的なチェックとメンテナンス
クローゼットは湿気がこもりやすいため、入れっぱなしはカビが発生しやすくなります。しばらく使わない衣類や布団などでも、3ヶ月〜半年に1回は天日干しを行うのがおすすめです。また、定期的にカビのニオイがしないかを確認し、汚れを溜め込まないよう掃除することも大事です。少しでもニオイが気になったら、中のものを出してカビが生えていないかチェックしましょう。
クローゼットのカビ対策まとめ
今回は、クローゼットのカビ対策や対処方法を紹介しました。カビの除去は時間も労力もかかるので、日頃からカビが生えにくい環境を作るようにしましょう。すぐにできるクローゼットのカビ対策は「除湿」「こまめな換気」「物を減らす」「定期的なメンテナンス」です。
カビが生えてしまった場合は、すぐに対処しましょう。軽度であれば「消毒用エタノール」、黒カビなど進行してしまった場合は「酸素系漂白剤」で除去しましょう。特に酷い場合は、カビ取り業者に依頼することも検討してみるのもいいかもしれませんね。