
2025年06月20日
あなたは大丈夫?梅雨時期の体調不良の原因と効果的な対策
梅雨時期の体調不良とは?
梅雨の季節になると、なんとなく気分が落ち込んだり、やる気が出なかったりすることはありませんか?気圧の変化による影響は、人によって程度が異なりますが、次のような症状が見られることがあります。
■身体がむくむ・重い ■頭や腰が重い・痛みを感じる
■めまいがする ■食欲が変化する(食べすぎ・食欲不振)
■軟便や下痢気味 ■関節が動かしにくい・痛みを感じる
■睡眠時間が不安定(不眠・過眠) ■気分の落ち込みや不安感
■集中力の低下や倦怠感 ■イライラしやすくなる など
これらの症状がある方は、湿気に弱く、湿気が原因で身体に余分な水分が溜まり、体調不良を起こしやすい「湿気体質」かもしれません。ただの体調不良と放置せず、メカニズムを知って対策をしましょう。
梅雨に体調不良が起こるメカニズム
天気痛は気圧の低下(変化)に内耳のセンサーが過剰反応し、その情報が脳に伝わって自律神経のバランスが乱れ、様々な不調を引き起こしていると考えられます。また、血圧と心拍数の上昇で交感神経が活発化し、血管収縮あるいは副腎髄質からのアドレナリン放出などで”痛覚受容器”や”冷受容器”の反応を高め、痛みが増すと考えられます。
■自律神経の乱れ
気圧低下で副交感神経が優位になり、だるさや倦怠感を感じやすくなります。
■セロトニンの分泌低下
セロトニンは「幸せホルモン」とも呼ばれ、精神の安定に関わる神経伝達物質です。気圧変化で分泌が減り、気分が落ち込みやすくなります。
■血流の低下
気圧低下で血流が悪くなり、頭痛や肩こり、冷えなどの症状が出やすくなります。
梅雨時期の体調管理のコツと改善方法
梅雨時期は、気圧変化により心身の不調が出やすい時期ですが、 日々の生活習慣を整えることで、少しでも快適に過ごすことができます。 まずは症状が現れるパターンを知って、日常生活の習慣から見直しましょう。
STEP1.痛み日記をつけよう
内耳が敏感な人ほど、気圧変化によるストレスが大きく、痛みを伴う体調不調が起こりやすいです。人によって程度はさまざまですが、低気圧以外にも前線の通過や気圧の急激な変化でも起こります。雨の日はもちろん、雨が降る前や台風、季節の変わり目や梅雨時期にも注意が必要です。
<天気痛が起こりやすい環境>
■雨の日や雪の日 ■天気が崩れる2~3日前 ■天気が回復するとき
■前線が通過するとき ■気圧が急激に変化するとき ■台風が近くを通るとき
■季節の変わり目 ■低気圧が続く梅雨時期 など
まずは、どんな天気どんな季節のときに痛みや不調の症状が起こるのかを把握するために、状況を詳しく日記に残してみましょう。記録し続けると、ある程度痛みや不調が起きそうな日を予想できるようになってきます。予測できれば、1日の活動内容や過ごし方などをセルフコントロールしやすくなります。
STEP2.耳のマッサージをしよう
血流がとどこおると痛みが発生しやすくなります。予防のためには日頃から耳の血行を良くするために、首や肩などのマッサージをして筋肉をほぐしましょう。
1.両手で両耳を持って、上・外側・下方向にそれぞれ5秒かけて引っ張る
2.両耳を外側に引っ張って、耳全体を前から後ろにゆっくり5回まわす
3.耳の上部と下部を折りたたんで耳を包むようにして、5秒間キープする
4.両耳を手のひらで押さえ、円を描くようにゆっくり5回まわす
STEP3.自律神経を整える生活習慣を送ろう
自律神経が乱れ、交感神経が活発になり過ぎると痛みを感じやすくなるため、日頃から自律神経を整えることを意識して生活を送りましょう。
■生活リズムを整える
早寝早起きを心がけ、毎朝同じ時間に起きることで、体内リズムを整えましょう。また、朝日を浴びることでセロトニンの分泌が促され、精神が安定します。朝起きたらカーテンを開ける習慣をつけましょう。
■食生活を見直す
セロトニンの原料となるトリプトファンを含む食品(バナナ、ナッツ、大豆製品など)を摂取するとよいです。ビタミンB群や鉄分を意識的に取ることで、脳の働きもサポートしてくれます。
■適度な運動を取り入れる
ウォーキングやジョギングなどの有酸素運動を習慣化しましょう。外に出るのが難しい場合は、軽いストレッチやヨガで血流を促進するのもおすすめです。
■リラックスする時間を持つ
ぬるま湯で入浴したり、寝る前にアロマやハーブティーを活用したりしてリラックスした状態を作りましょう。質の良い睡眠がとれて自律神経が整います。
まとめ
雨の日や気圧が急激に変化すると、頭が痛くなったり倦怠感や不安感が襲ってきたりすることがあります。気圧変化による体調不良に悩んでいる人は、日頃から生活習慣の改善をして自律神経を整えるようにしましょう。生活習慣を改善することで症状が緩和することが多いですが、中には重大な病気サインが隠れている場合もあるため、症状が長引いたり生活に支障をきたしたりするときには、迷わず病院に行くことをおすすめします。