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【花粉症対策】薬だけに頼らない効果的なセルフケア

2024年03月15日

【花粉症対策】薬だけに頼らない効果的なセルフケア

毎年春になると多くの人が悩まされる、つらい花粉症。今は薬での治療も主流化してきましたが、薬だけでは追いつかないほど症状が進行するケースも少なくありません。そこで今回ご紹介するセルフケア「早めの対策」「症状が緩和する方法」「悪化の予防方法」を実践して乗り切りましょう。

早めの対策をするために

花粉症は、一度症状が出てしまうと鼻の粘膜がどんどん敏感になり、悪化していきます。そのため、症状がひどくなる前から早めの対策が大事なのです。

自分のアレルゲンを知る

春はスギとヒノキの花粉が一番多く飛散します。しかし春以外でも花粉症の症状を感じている方も多いと思います。毎年同じタイミングでアレルギー反応が出るという方は、どの花粉がアレルギー対象かを知ることで早めの対策ができるようになるので、まずは確認してみましょう。

(出典:日本花粉学会会誌 2020; 65: 55-66)

花粉が飛びやすい条件を知る

まずは花粉が飛びやすいとされている気象条件を覚えておきましょう。こんな日は特に注意が必要です。

●晴天または曇天の日

●前の日に雨が降った日

●日中の最高気温が高めの日

●湿度が低く、乾燥した日

●強めの南風が吹いたあと、北風に変わった日

花粉を体内に入れないセルフケア

重症化しないためには、体に侵入する花粉をいかに少なくするかが重要です。体内に侵入しないようにすることで症状を軽減するだけでなく、花粉症の発症を防ぐ効果も期待できます。「外出時」「帰宅後」「室内」それぞれのタイミングで習慣化していきましょう。

【外出時】の習慣

●マスク・めがね・帽子の着用
花粉は皮膚だけでなく髪にも付着するので、可能であれば帽子もかぶるといいでしょう。

●凹凸の少ない衣類の着用
ウール素材は特に付着しやすいので一番上に着る衣類としては不向きです。できるだけツルツルとした素材の服を選びましょう。

【帰宅後】の習慣

●花粉を払い落とす
室内に持ち込まないために、必ず玄関で払い落としてから入りましょう。さらに、うがいや洗顔で、皮膚に付着した花粉を洗い流すのも効果的です。

【室内】の習慣

●換気は短く、掃除はこまめに
窓換気は朝のうちに、10cmほどだけ開けて短く済ませるようにしましょう。また、外から持ち込まれた花粉を除去するためにも、こまめな掃除を心がけましょう。
※掃除機は花粉を舞い上げる可能性があるので、水拭きがおすすめです。

●洗濯物は室内干し
花粉シーズンはできるだけ部屋干しまたはコインランドリーを活用しましょう。どうしても外に干したい場合は、花粉の飛散量の少ない午前中に済ませましょう。

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症状が緩和するセルフケア

どんなに対策をしていても症状は少しずつ悪化していきます。そんな日々を少しでも快適に過ごせるように、症状を緩和できるセルフケアをご紹介します。

①蒸しタオル


鼻水や鼻づまりで就寝時苦しい方は、温かい蒸しタオルが効果的です。温めることで、血流が促され鼻腔も広がるので、一時的ですが鼻のづまりの改善が期待できます。

手順
①タオルを水で濡らし、固く絞る
②電子レンジで20~30秒ほど加熱する
③タオルを鼻に3~4分あてて鼻呼吸する

②ツボ押し


いつ、どこでも実践できるツボ押し。仕事中や外出先で集中力が落ちてボーっとしてきたら、気分転換を兼ねて試してみましょう。鼻の周囲にある印堂と迎香、また手の甲にある合谷が、鼻づまりに効果的なツボと言われています。

●印堂(いんどう)…左右の眉頭を結んだ中間地点
ゆっくり少し強めに押します。鼻づまりのほか、頭痛やストレスの緩和にも効果が期待できます。

●迎香(げいこう)…小鼻の両脇の少しへこんだ箇所
強めに10秒ほど押します。鼻の通りがよくなるまで繰り返すとよいと言われています。

●合谷(ごうこく)…手の甲の親指と人差し指が交差するあたりのくぼみ部分
呼吸器官全体を整えるのに良いといわれています。印堂や迎香と組み合わせると、より効果を期待できます。

③アロマの香り


アロマディフューザーで部屋に拡散したり、アロマスプレーでマスクの外側に吹きかけたりして香りを楽しみながらリフレッシュしましょう。

おすすめのアロマオイル
●ユーカリ…粘膜の炎症や鼻づまりを和らげる効果
●ペパーミント…頭痛や鼻づまりを緩和する効果
●ティーツリー…鼻のコンディションを整える効果

症状を悪化させないセルフケア

花粉症の症状は、取り巻く環境や生活習慣の乱れによって悪化する可能性があります。花粉を体に侵入させないこと以外にも、症状を悪化させる原因を取り除くことも対策の一つです。

悪化する原因を取り除く

●取り巻く環境
・大気中の汚染物質(PM2.5や黄砂) ・空気の乾燥 など

●生活習慣
・喫煙 ・過度な飲酒 ・偏食 ・ストレスのためこみ ・睡眠不足 など

●食事
・ファーストフード ・スナック菓子 など

まとめ


花粉症対策を実践する上で、まずは自分がどの花粉にアレルギー反応が出ているか確認することが重要です。重症化する前の早めの対策としては、自宅や外出先でもこまめなセルフケアをして体内に花粉を入れないこと、食事やお酒には注意して生活習慣を整えることが、症状を最小限にする秘訣です。花粉症のつらい症状に悩まされている方も、少しでも快適に過ごせるように、症状を緩和できるツボやアロマの香りを参考にして乗り切りましょうね。