2022年07月08日
【お家のお悩み解決】電気とガスはどちらがお得?二人暮らしにおける光熱費について
電気とガスはどちらがお得?二人暮らしにおける光熱費について
日々の生活の中で、必ず必要になるのが光熱費です。光熱費は、毎月支払わなければならないものなので、少しでも安く抑えたいところです。この記事では、二人暮らしの若年夫婦や同棲カップルの光熱費の実態や、その節約術、電気とガスのどちらがお得なのか、などについて解説します。
二人暮らしにかかる平均光熱費(電気・ガス)について
総務省の調査によると、二人暮らしの家庭の一か月あたりの平均光熱費(電気・ガス・水道)は、19,168円です(総務省2021年家計調査)。そのうち、電気は9,183円、ガス代は4,330円、電気ガス合わせて13,513円です。
また、同じ総務省の調査によると、一人暮らしの光熱費の平均は11,383円ですから、二人暮らしになると一人暮らしの倍の光熱費がかかるわけではなく、二人暮らしの方が、光熱費は割安になることがわかります。
光熱費が変動する条件
光熱費はさまざまな条件によって変動します。ここでは、光熱費の変動要因について解説します。
季節によって光熱費は変わる
光熱費は、季節によって異なります。冬と夏は、室内と室外の温度差が大きいので冷暖房費が多くかかります。特に冬は、エアコンのほかにも、ストーブや床暖房、こたつなど、さまざまな暖房器具が使われるため、最も光熱費がかかる時期といえます。さらに、冬は日照時間も短いため、照明のための電気代も多くかかる傾向があります。
地域や都市の規模など居住地によって変わる
冬の寒さが厳しい北海道や東北地方では、暖房費がかかるので、光熱費は高くなる傾向があります。また、人口の多い年のほうが電気代は安い傾向があります。
ガスには、都市ガスとプロパンガスがあります。人口密度の高い大都市を中心に供給される都市ガスに対して、人口密度の低い地域に、ガスボンベを一軒一軒に配達して供給するプロパンガスの契約は、どうしても高くなりますので、都市ガスが使える都市に住んだ方が、ガス代は節約することができます。また、都市ガスでも人口密度の高い大都市ほど利用者が多くなるので、安くなります。
光熱費の節約術
光熱費は、使い方によって大きく変わり、以下のような小さな節約の積み重ねで、長い期間で見た場合には、大きな差が生まれます。
電気代の節約術
電気代を節約する方法としては、以下のようなことが考えられます。
- エアコンの設定温度を夏は28度、冬は20度に設定する
- 電灯、テレビなどの電気をこまめに消す
- 古い家電を省エネ家電に買い替える
- 風呂の追い炊きの回数を減らす
- 食器洗いを工夫する
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消費電力の大きいエアコンの温度設定を、夏は高めに、冬は低めにすることで電気代は大きく節約することができます。使用しないときに電気をこまめに消すことに注意するだけで、長期間でみると大きく節約することが可能です。また、冷蔵庫や洗濯機などは、新しいものの方が、省エネ機能が進化していて消費電力は少なくてすむので、新しく買い替えることで大きな節電効果がある可能性があります。また、照明器具もLEDに買い替えることも、節電効果が期待できます。
ガス代の節約術
ガス代を節約するためには、お湯を沸かす量を減らすことがポイントになるので、以下のようなことに注意することが大切です。
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風呂を沸かす際のガスの使用量は大きいので、家族でなるべく同時間に入るなど、追い炊きの回数を減らすことで大きな節約ができます。また、節水タイプのシャワーヘッドに変えたり、こまめに水を止めるなどしてガスの使用量を減らすことも節約につながります。
食器洗いの際には、なるべく低温のお湯で洗うことや、ゴム手袋をしてお湯を使わないことで、節約ができます。また、食器洗い乾燥機などを使用して、まとめて洗ったほうが、ガス代は節約できます。
電気とガスではどちらが節約できる?
それでは、電気のガスではどちらが節約できるのでしょうか。
電気は、電気製品を買いそろえるなど初期費用が大きくなる傾向があります。
一般的にオール電化にした場合は、ガスと併用するよりも光熱費は安くなるといわれますが、高額な初期費用が必要になるため、ある程度の長期にわたって住み続けなければ、節約にならないこともあります。転勤や引っ越しの可能性のある若い二人暮らしの家庭ならば、ガスと電気を併用する方が結果的に節約になるケースが多そうです。
また、オール電化は家族の人数が多いほうがメリットは大きくなる傾向があります。昼間は家にいない二人暮らしの共働きの家庭では、オール電化のメリットは少ないといえます。
このように、二人暮らしの家庭では、一般的に電気とガスの併用のほうが、光熱費の節約ができるようです。
また最近は、電気・ガスの自由化の流れの中で、電気とガスを1つの会社で契約するセットプランなどもたくさん登場しています。お得な割引もありますので、自分の住まいで契約できるプランをいろいろ検討してみましょう。
節約方法を二人でよく話し合おう
このように、日々の生活の中で、こまめに節約していけば、光熱費を安く抑えることが可能です。しかし、夏のエアコンを節約しすぎて健康を害したり、お風呂の回数を減らしてストレスが溜まったりしては元も子もありません。また二人暮らしの場合には、節約のポイントにズレがあると喧嘩になってしまうこともありがちなので、注意してください。
それぞれの生活スタイルに合わせて、節約方法を二人でよく話し合って、実践していきましょう。