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積雪対策!カーポートの種類と正しい選び方

2023年11月09日

積雪対策!カーポートの種類と正しい選び方

カーポートは家の外観を大きく左右するものの1つですが、暮らしの快適さを左右するものでもあります。その役割と必要性は何か、そしてどんな種類があってどのように選べばいいのかをご紹介します。カーポートの設置を検討している方は、ぜひ参考にしてみてください。

カーポートの必要性とは?

積雪の影響
冬になると大雪が降る地域では、車にも一晩で雪が積もります。道路は除雪車や融雪によってきれいになりますが、車は自分で雪下ろしをしないといけません。また積もり続ければ雪の重さで車の劣化も進んでしまいます。カーポートがあれば、車への負担を減らすことができて、出勤前やお出かけ前の忙しい時間に雪下ろしや霜取りなどに時間を取らずに済みます。

猛暑の影響
太陽光に含まれる紫外線には、人の皮膚への悪影響だけでなく車体の塗装を劣化させる作用があります。カーポートは、その紫外線を遮断してくれます。また、直射日光を避けることで、暑さの原因となる赤外線もカットできるため、真夏の車内温度上昇を抑制します。

雨風の影響
雨は、汚れやサビつきが原因で車へ負担をかけてしまいます。カーポートは少しでもその負担を軽減し、結果として車のメンテナンスやお手入れにかかる費用や手間を少なくすることができます。また、雨天時は傘をささずに乗り降りできて、荷物の積み下ろしも濡れる心配なくスムーズにできます。

カーポートの種類と特性

カーポートは屋根と柱でできていてシンプルに見えますが、性能やデザインも多種多様です。それぞれの種類と特性について見てみましょう。

屋根のデザイン(形状)


・ラウンドスタイル
ラウンド型とは、カーブ状でアーチになっている屋根です。
半円状に丸みのある屋根は、柔らかい優しいイメージです。丸みがあるため、雪が積もっても下に落ちやすいのが特徴です。


・フラットスタイル
フラット型は、屋根が真っ直ぐ直線的な屋根のことです。
スッキリとした印象が特徴的なデザインで、モダン・スタイリッシュな外構にしたい方に向いています。

屋根の素材

・ポリカーボネート
カーポートの屋根に、もっとも多く使われているのがポリカーボネートです。弾力性があり、温度変化による変形などが少ないとされている丈夫な素材です。衝撃にも強く、紫外線を遮断する素材のため、塗装の色あせや日焼けによるシートの劣化を防ぐこともできます。

・FRP板 DRタイプ
FRPとは「Fiber-Reinforced Plastics」の略称で、プラスチックにガラス繊維などの繊維を含ませて強度向上させた複合素材のことです。強度の高い素材で、特殊加工をすることによって熱遮断などの特性を追加させることも可能です。

・スチール折板
耐荷重性や遮熱性の高い素材です。
積雪の多い地域や、台風などの強風にさらされることの多い地域に適していて、自然災害に強くて丈夫な屋根を希望する方におすすめの素材です。

・アルミ形材
カーポートの劣化を防いで長く保つために重要な「錆びに強い」という特徴があり、耐久性、遮光性、遮熱性も高い素材です。

柱の素材

・スチール
カーポートの柱として一般的に数多く使われているのがスチールです。
強度が高い素材であると同時に低価格というメリットがあります。「予算をあまりかけたくない」「低価格で設置してみて様子を見たい」といった方にもおすすめの素材です。ただし、将来的に錆びる可能性があるというデメリットも。もし柱が錆びてしまうとカーポート全体の強度が落ち、放置していると柱や屋根が崩れてしまうといった可能性もあるのです。

・アルミ
素材自体が軽く、地震や強風などといった自然災害の影響を受けにくいのが特徴。耐久性が強く、錆びる心配がないというメリットもあります。しかし、スチール素材の柱より設置費用は高いです。そのため、予算に余裕のある方や安全性・耐久性を優先したいという方におすすめの素材です。

この2つの素材の特徴から、スチール素材の柱を選択する場合には「錆び対策」を施すなど事前に対処し、長く使いたい方はその点も念頭において検討することが大切です。

積雪対策の重要なポイントとは?


積雪が多い地域でカーポートを設置するという方は、基準の積雪強度をしっかり考慮して選びましょう。

積雪強度の基準

カーポートの積雪強度の基準になるのは、降ったばかりの「新雪」です。雪は降り続けると圧縮されて雪質が変わっていきます。高さが変わっていなくても非常に重くなるのです。

雪質による重さの違い
新雪(降ったばかりの雪)…50~150kg/㎡
締雪(積もってやや固まった雪)…150~250kg/㎡
粗目雪(再凍結して氷の粒が集まった状態)…250~500kg/㎡

新雪と粗目雪では3~4倍も重さが変わります。そのため、耐積雪荷重性能が20㎝のカーポートでは、新雪の状態では20㎝でも耐えられますが、粗目雪の状態だと8㎝でも危険な状態ということです。

積雪量に応じたカーポートの選び方

・ゆとりある基準数値のものを選ぶ
耐積雪荷重性能がエリアの基準を満たしているか確認し、心配な方は基準よりややオーバーなスペックの物を選ぶようにしましょう。

・柱が両側についているものを選ぶ
屋根を支える柱は片側だけのものと両側のものがあります。片流れのカーポートだと、どうしても荷重が偏りやすく支柱が歪む可能性があります。柱は多ければ多いほど耐える力が強くなります。積雪が多い地域は4本以上を選びましょう。

まとめ


カーポートには屋根の形状・素材、柱の素材に種類があり、多種多様のご家庭に合ったものを設置できます。積雪に対応するカーポートを求める場合は、積雪強度の基準となる「新雪」を考慮して、「ゆとりある基準数値」と、「適した柱の本数」を選ぶことを覚えておきましょう。

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