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冬のトラブル対策!給湯器凍結の原因と予防方法

2023年12月13日

冬のトラブル対策!給湯器凍結の原因と予防方法

豪雪地域にお住まいの方は対策をしているという方も多いかもしれませんが、やはり例年「お湯が出ない」「水道管が破裂した」という問い合わせが殺到します。寒波による”給湯器の凍結”が原因です。今回ご紹介する凍結の原因と予防方法を見て、寒波が来る前に備えましょう。

給湯器が凍結する原因とは?

・水温が0℃以下になったため
水は0℃で氷になります。そのため、外気温が氷点下4℃以下になると、給湯器本体や水道管が冷やされ、その配管内にある水が凍りやすくなります。特に、給湯器と接続している水道管は外気温の影響を受けやすいため、凍結する可能性が高くなります。

・水の動きがないため
水温が0℃以下になった場合でも、水道管内で水が流れて動いていれば、凍結は起こりません。給湯器を使用しない夜間や長期間使用していない場合などは、水道管に水が溜まったまま動きがないため、凍結が起こりやすくなるのです。

給湯器が凍結するとどうなる?


・お湯が出ない
キッチンやシャワーなど家中の蛇口からお湯が出なくなってしまいます。冬場は特に水が冷たく、お湯を使う場面が多いので、蛇口をひねってお湯が出ないのは非常に不便です。

・お風呂の自動給湯や追い焚き機能が使えない
給湯器に自動給湯や追い焚き機能があるご家庭では、給湯器が接続されている給湯配管が凍結するとお湯が供給されず自動給湯や追い焚きができなくなります。

・配管が破裂した場合は高額請求に…
配管内に溜まった水が凍結すると膨張して配管を破損する可能性があります。配管の破損により水漏れし、気付かぬうちに水道代が高額になるだけでなく、給湯器本体も修理や取り替えが必要になる事態にもなりかねません。

給湯器の凍結を予防する方法3選

凍結による災難が発生する前に凍結防止対策を早々に行う必要があります。できることを1つでもやっておくと凍結の心配なく過ごすことができます。

凍結予防①お湯側の水を出しておく


常に水が配管を通るようにしていれば凍結しにくくなります。給湯器を使用しないうえ、冷え込みが加速する深夜は特に凍結しやすいので、就寝前に少量の水を出したままにするのがおすすめです。運転スイッチは「オフ」の状態で、お湯が出る蛇口を開けてほんの少しずつ水が流れるようにするだけでOK。水を出しすぎると水道代が高額になってしまうので、鉛筆の芯くらいの太さ(4mm程度)でチョロチョロ出ていれば十分です。

凍結予防②保温材を巻いておく


外気温の影響を最も受けやすい水道管に、断熱材や保湿剤を巻くのがおすすめです。断熱効果が高い断熱材や保湿剤を配管に巻いておくことで、外気温による配管の凍結を防ぐことができます。断熱材の準備が難しい場合は、ビニール袋をかぶせて縛っておくだけでも、直接の冷気は防げるので試してみましょう。

凍結予防③水抜きをしておく


給湯器内部の水を抜くのも効果的です。旅行や帰省などで長期間使用しない場合は、事前に水を抜いておくことで凍結を予防することができます。基本的な水抜き手順と水抜き後の使用再開手順は以下の通りです。
※部品の位置や取り外し方、細かい手順などは給湯器の種類によって異なるため、実際に水抜き作業を行う場合は、取扱説明書を確認しながら行いましょう。

【ガス給湯器の水抜き手順】
1.ガス栓を閉める
2.リモコンの電源を「オフ」にする。
(リモコンが無い場合は室内のお湯側の蛇口を全開にする)
3.給湯器の電源プラグを抜く。
(リモコンが無い場合は蛇口を開けてから2分以上経過してから行う)
4.止水栓を閉める
5.キッチンや洗面所、浴室など全てのお湯の蛇口を開ける
6.給湯器本体の水抜き栓を開ける

【水抜き後の使用再開手順】
1.キッチンや洗面所、浴室など全てのお湯の蛇口を閉める
2.給湯器本体の水抜き栓を閉める
3.給水元栓を全開にする
4.お湯の蛇口を開き、水が出ることを確認する
5.給湯器の電源プラグを挿す
6.リモコンの電源を「オフ」の状態でガス栓を開く
7.リモコンの電源を「オン」にしてお湯の蛇口を開き、お湯が出ることを確認する

万が一給湯器が凍結してしまったら?


予防していても凍結する場合があります。
万が一、凍結してお湯が出なくなったら以下の方法を試してみましょう。

対処法①自然解凍を待つ

日中、気温が上昇すればやがて解凍されます。今すぐ給湯器を使わなければならない状況でなければ、自然解凍を待ちましょう。

対処法②タオルを巻いてぬるま湯をかける

どうしても急ぎで給湯器を使いたい場合は、以下の手順で解凍しましょう。

手順1.給湯器のリモコンの電源を「オフ」にする。または、ガス栓を閉める。
手順2.お湯が出る蛇口を少し開ける。
手順3.凍結している配管・給水元栓のまわりにタオルを巻き、タオルにぬるま湯(40℃~50℃)をゆっくりかける。
※熱湯では配管が破裂する可能性があるので必ずぬるま湯を使用する。
※付近の電源コードやコンセントにかからないよう注意する。
手順4. 解凍して水が流れるようになったら、お湯の蛇口を閉める。
手順5. 巻いていたタオルを外し、乾いた布で配管まわりについた水分を拭き取る。

対処法③直接ドライヤーの温風をあてる

凍結した配管や給水元栓の付近にコンセントや電源コードがある場合はぬるま湯では漏電する危険性があるので、ドライヤーで温めるのが安全かつ効果的です。

手順1~2は上記同様。
手順3.凍結している配管・給水元栓まわりに直接ドライヤーの温風をあてる。
手順4.解凍して水が流れるようになったら、お湯の蛇口を閉める。

給湯器凍結時にやってはいけないNG行為


慌てて解凍しようとしてやってしまいがちなNG行為が以下の2つ。給湯器本体や水道管の故障の原因となるので注意しましょう。
・熱いお湯をかける
凍結した配管や給水元栓に熱湯をかけると膨張して破裂する可能性があります。お湯をかけて解凍する場合は、熱湯ではなく必ず40~50℃のぬるま湯を使用しましょう。

・配管にかけたぬるま湯を拭かずに放置
解凍したあと、配管が濡れたままの状態が続くとすぐにまた凍ってしまい配管が破裂してしまいます。凍結を繰り返さないために、必ず拭き取ってから冷気が直接当たらないようカバーをかけるのが最適です。

まとめ


豪雪地域では非常に可能性が高い冬のトラブル“給湯器の凍結”。「水温0℃以下」「水の動きがない」という環境が続くと、寒冷地でなくても凍結は起こります。うちは大丈夫、と油断して故障してしまう前に凍結防止策をしっかりと行いましょう。万が一凍結した場合も、適切に処置できるよう家族で共有するなどして覚えておきましょう。