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新築住宅のガス会社の選び方は?2種類のガスから選ぶ際のポイント

2021年09月21日

新築住宅のガス会社の選び方は?2種類のガスから選ぶ際のポイント

新居を購入し引っ越す場合には、元々住んでいた家のガスを止めて新築住宅のガスの開栓手続きを行う必要があります。ガスの開栓手続きをしていないと、当日に申し込みを行ってもすぐにはガスが使えないことが多いため注意が必要です。
そこで、引っ越し前と引っ越し後で行うべき手続きと、ガス会社の選び方について紹介します。

新築住宅のガス会社の選び方

新築住宅のガス会社の選び方
新築住宅で契約するガスには、プロパンガスと都市ガスの2種類があります。プロパンガスと都市ガスにはどのような特徴があるのかを確認し、適した方を選びましょう。

都市ガスの特徴

都市ガスとは、地面の中のガス管を通って家庭にガスが届けられる仕組みです。基本的には人口が多い場所でガス管の設置が進められていることから、都心部の新築住宅で選ばれることが多いといえます。
また、都市ガスの主成分はメタン、エタン、プロパンなどです。メタンについては空気よりも軽い成分のため、ガス漏れが起こった際に天井にガスが溜まり、窓を開ければ換気できることが特徴です。

プロパンガスの特徴

プロパンガスは液体化させたガスをボンベに詰めて、業者が配送する仕組みです。主成分はプロパンやブタンであり、空気よりも重くガス漏れが起こった際には床にガスがたまってしまうため、掻き出すようにして外に出さなければなりません。

都市ガスのメリットとデメリット

都市ガスのメリットとデメリット

検討の際どのようなメリットを得られるのか、また、デメリットはあるのかについて確認しておきましょう。

メリット

都市ガスは毎月のガス代が比較的安く、使用料金を節約できることがメリットです。都市ガスのガス代が安い理由は、ガスを配送するための人件費がかからず、ガス管があるためボンベを設置する場所も必要ないことが挙げられます。
また、原料である天然ガスは世界から供給の安定性があることから、使用料金が抑えられるのです。

デメリット

都市ガスは、ガスを供給する方法の仕組み上、新築工事をする際に自宅までガス管を引くための工事を行わなければなりません。そのため、初期費用がかかる他、住宅の近くにガス管が通っていないと追加費用がかかることがデメリットです。
また、地域ごとに料金の差が大きく、都市ガスに対応していない地域もあります。都市ガスは都心部に設置されるため、都心部は価格競争によって基本料金が安い傾向がありますが、人口が少ないエリアでは利益を安定させるために単価を上げる傾向にあります。
そのため、地域ごとに料金に差があったり、地方では都市ガスに対応していなかったりします。

プロパンガスのメリットとデメリット

プロパンガスのメリットとデメリット

次に、プロパンガスのメリット・デメリットも確認しておきましょう。

メリット

プロパンガスは大掛かりな工事をする必要がないため、自宅の中の給湯器か配管の設置工事を行うだけで良く、初期費用がかかりにくいことがメリットです。

また、業者によっては無償でガスを貸すといった契約を結べるケースもあり、契約内容によっては導入コストが全くかからないこともあります。

さらに、災害が起こった際にスムーズにガスが復旧することもメリットです。ガスを供給する際、ガス管を通してそれぞれの住宅に運ばれるのではなくボンベを使っているため、地震といった災害時にガス管が損傷するリスクが少ないこともメリットです。
自宅のボンベが壊れた場合でも新しいボンベに交換するだけであり、ボンベが壊れても数日でガスが復旧するでしょう。

デメリット

プロパンガスは、初期の設備費用はあまり高くありませんが、ガス容器を各家庭へ配送するための人件費や配送費などがどうしても発生します。ガス料金にはその分が上乗せされているため、地域やガス会社によっても異なりますが、都市ガスよりも少し高めの設定になっています。

2つのガスを比較して新築住宅で使うガス会社を選ぼう

都市ガスは、新築住宅にガス管を引く工事を行わなければならず、初期費用がかかります。しかし、ガスの使用料金そのものは抑えられることや、電気とセットになっているプランがあるため、ランニングコストも抑えられることがメリットです。

プロパンガスは、初期費用は都市ガスに比べて少ない金額で設置することができます。使用料金そのものは、都市ガスと比較して高くなる傾向にはなりますが、プロパンガスのボンベでガスを供給するため、ガス管が壊れていなければ災害が起こっても問題なくガスを使用できることがメリットです。

料金を重要視するのであれば都市ガス、災害後にすぐにガスを使いたい場合にはプロパンガスを選ぶなど、ガス会社の選び方のポイントとメリット・デメリットを確認し、家庭に合ったガス会社を選びましょう。