2021年09月21日
IHかガスコンロで迷う!IHとガスコンロの特徴と違いとは
現在の自宅でガスコンロを使用している場合、IHクッキングヒーターを導入したいと考えていても電気代やガスと比較すると、お得になるのかなと疑問を抱くことも多いでしょう。そこで、IHとガスコンロそれぞれどのような特徴があるのか、また、電気代の節約効果に関しても紹介します。
IHとガスコンロの特徴から見る違い
ガスコンロとIHにはどのような違いがあるのか、それぞれの特徴から見る違いについて確認しておきましょう。
IHについて
IHは電気で加熱するクッキングヒーターであり、ガスや火を使わないため安全に使用でき、子供や年配の方でも扱いやすいことが特徴です。さらに、料理をした後はプレート部分を拭き掃除するだけであり、掃除しやすいことも特徴です。
ガスコンロについて
ガスコンロは、火を使って加熱するための道具です。そのため、火災が起こるリスクがありガス漏れで命に関わる事故が起こるリスクもあります。しかし、火を使用して料理を作ると、IHと比較して香りが立つためおいしく仕上がることが魅力です。
ガスコンロとIHのメリットとデメリット
IHとガスコンロの違いを知るために、メリットとデメリットについても確認しておきましょう。
IHのメリットとデメリット
IHクッキングヒーターは火を使用しないため、火の消し忘れが原因の事故が起こりにくいことや、火を使わないため部屋の温度が上がらず、夏でも調理の際にストレスがかかりにくいことがメリットです。ただし、IHに対応したフライパンや鍋を使用しなければならず、土鍋や中華鍋は使用できません。また、火は使わないものの、熱したヒーターに触れると火傷するリスクがあります。
さらに、表面のみを焼いたり炙ったりといったことはできないため、焦げ目をつけたい料理や直火でなければ作れない料理は向いていません。また、電気を使用するため、停電が起こるとIHを使えなくなることがデメリットです。
ガスコンロのメリットとデメリット
ガスコンロは、IH対応のフライパンや鍋でも使用できます。火で鍋やフライパンを温めるため、炒めものを調理しやすかったり、直火を使った炙り料理も作れたりすることがメリットです。
ただし、火を使用するため火を消し忘れたことによる火事が起こるリスクがあることがデメリットとして挙げられます。さらに、IHと比較すると掃除しにくい構造であり、お手入れの手間がかかるでしょう。
また、火を使うことでキッチンの温度が上がり、夏に調理をする際にストレスを感じやすいこともデメリットだといえます。
IHとガスコンロの費用の違いは?どちらがお得?
IHとガスコンロでは、毎月の使用量に差はあるのか気になる方も多いでしょう。そこで、IHとガスコンロの費用の違いについて紹介します。
IH使用時の電気代
IHとガスコンロの初期費用に関しては選択する機種により異なりますが、ガスコンロの方が比較的初期費用を抑えられることが特徴です。
IHを使いたい場合オール電化にする可能性が高く、住宅で使うエネルギーをすべて電気にするため電気料金のアンペア契約をあげなければなりません。そのため、基本料金があがり、毎月の電気代が高くなる可能性があります。
契約している電気料金のプランごとに1kwhの電気料金には違いがあり、オール電化住宅専用の電気料金プランを契約していれば電気を使う時間帯ごとに電気料金も異なります。電気料金が高い昼の時間帯に料理をすることが多いのであれば、IHで調理をすると電気代が高くなる可能性があるでしょう。
ガスコンロではガス代がかかる
ガスコンロでもIHと同様に、割高のプロパンガスを利用して調理をする回数が多いとガス代がかかります。
そのため、IHとガスコンロのコストの違いについては、一概に比較できないでしょう。なお、ランニングコストについてもIHとガスコンロの違いはほとんどないといえます。
IHが向いている家庭とガスコンロが向いている家庭の特徴
IHとガスコンロどちらを選択するべきなのかは家庭ごとに異なります。そこで、IHが向いている家庭と、ガスコンロが向いている家庭、それぞれの特徴について見ていきましょう。
IHが向いている家庭
オール電化住宅に住む場合には、電気で動くIHを選んだほうが良いでしょう。また、小さな子どもや年配の方と同居している場合、火を使用すると火傷の危険性があります。IHでも、プレートや鍋、フライパンは高温になりますが、衣服に着火するといった事故が起こる危険性は低いため、事故を防ぐためにIHを選択する方法が有効です。
ガスコンロが向いている家庭
強火が適した炒め物から、弱火でコトコト時間をかけて調理する煮物など、素材や調理方法に合わせて火加減の微調整ができるのがガスコンロの魅力です。ガスコンロの火は、鍋やフライパン全体を広範囲で加熱してくれるので、食材を入れた後も温度が下がりにくく、強火を使用して作る炒め物は、より美味しく作ることができます。フライパンを振って調理したり、炙りが必要な料理の時でも大活躍してくれます。
また、IHのように専用の調理器具を選ぶ必要がなく、ガスコンロに対応できる調理器具がたくさんあります。
さらに、今までガスコンロを使用しており、ガスコンロでの調理に慣れていると、IHは扱いにくいと感じるケースも少なくありません。毎日使用していれば慣れるものですが、どうしてもIHでは調理しにくいといったこだわりがある場合は、ガスコンロが向いているといえます。
まとめ
IHとガスコンロにはそれぞれメリットとデメリットが異なり、機能性に違いがあります。導入費用やランニングコストに大きな差はないため、調理をする際に何を優先したいか、家族構成などをふまえて、どちらを導入するべきかを決めると良いでしょう。