2021年10月28日
ガス栓増設方法は?工事にかかる時間や古いガス栓の交換についても紹介
ガスストーブやガスファンヒーターを使用したいと考えていても、使いたい部屋にガス栓がないため使えないと諦めている方も多いのではないでしょうか。
しかし、ガス栓が設置されていなくても、増設すればガスストーブやファンファンヒーターを使うことは可能です。そこで、ガス増設工事や、ガス栓が古くなった際の交換について詳しく紹介します。
ガス栓の増設工事2つのパターンについて
「ガス栓の増設工事は時間がかかる」「大変な工事だ」という印象を持つ方もいますが、実際にはそれほど時間もかかりません。しかし、すでに自宅にガスが引き込まれているかどうかによって、増設工事の方法には違いがあるため注意しましょう。
ガスが引き込まれている住宅の場合
住宅にガスを引き込んでいるのであれば、ガス会社に依頼をすればガス栓の増設工事を行うことは可能です。見積もりをとって十分に説明をしてもらい、納得したうえでガス栓の増設工事を依頼しましょう。
ガス栓の増設方法は、引き込んでいる部分から分岐させて壁を通し、それぞれの部屋にガス栓を増やします。外でも使えたり耐久性が高かったりするフレキシブル配管と呼ばれるものを使用することが一般的です。
フレキシブル配管は工事に時間がかからず、ガス栓を増設する工事にかかる時間は半日ほどです。また、対面タイプの台所でもガス栓を増設でき、当日からガス機器を使えます。
自宅にガスが引き込まれていない住宅の場合
自宅にガスを引き込んでいない住宅の場合は、まず地域の管轄のガス会社に連絡を入れ、契約をしなければなりません。次に、必要な部分にガスを供給してもらう必要があります。契約を結び、ガスの供給が始まった後は、ガス引き込み済みの家庭と同じようにガス栓を増設する工事を行います。
ただし、いずれの場合も、アパートやマンションではオーナーや管理組合、管理会社にガス栓の増設工事を行う旨を伝えなければなりません。同意を得た後に、工事を依頼する必要があります。
ガス栓はカバーを付けることも可能
ガス栓は表に露出しており、見た目が気になる、インテリアにこだわったにも関わらずガス栓が見えて生活感が出てしまうのが嫌だという方もいるでしょう。
これまでは露出しているタイプのガス栓が一般的でしたが、現在ではカバーが付いたものが多いです。電気コンセントのような形であり、見た目も気になりにくいでしょう。
ガス栓の増設工事にかかる平均費用とガス栓が古くなった場合の交換について
ガス栓の増設工事にはいくらの費用がかかるのか、平均費用や、余計な出費を抑える方法を紹介します。
ガス栓増設にかかる平均費用
ガス栓の増設工事をする場合、どの程度の費用がかかるのかについて目安をチェックしておきましょう。
ガス栓の増設工事にかかる費用は1万5,000円~1万8,000円ほどが相場です。工事費用には材料費と施工費用が含まれているかどうか、追加費用がかからないかどうかを確認します。
ガス会社によって費用は異なるため、工事の費用の内訳は必ず確認してから依頼しましょう。
コードはガスの量に適したものを選ぶ
コードは、ガス量に合うものを使うことが大切です。コードの長さ、屋外用・屋内用などで費用が変わり、コードが長かったり屋内用を使用したりすると費用が上がります。そのため、ガス量に合ったコードを選び、メートル単位の費用をチェックしておきましょう。
また、状況によって工事が難しい場合には、追加費用がかかることもあります。無料の見積もりを依頼して、費用を確認することが重要です。
ガス栓が古くなった場合の交換について
ガス栓は、増設工事だけではなく、古くなったものは交換なければならないケースもあります。開閉しにくかったり錆びていたりする場合には、ガス栓の交換を検討しましょう。
また、ガス栓周辺がガス臭いと感じる場合には、交換した方が良いといえます。特に、キッチンやお風呂場など、湿気や水分の影響を受ける場所のガス栓は、開閉しにくかったり経年劣化によってガス漏れしたりするため注意が必要です。安全に暮らすためにも、新しいガス栓への交換を検討しましょう。
古いタイプのガス栓は安全機能がついていないケースもある
ガス栓は、安全機能がついているものと、ついていないものに分かれます。安全機能付きのガス栓は、一気にガスが流れ、コードが外れたり切れたりした際、ガスが自動で止まることが特徴です。古いタイプのガス栓は安全機能が備わっていないため、安全に使用できる新しいタイプのガス栓に交換すると良いでしょう。
ガス栓の交換は自分で行うことも可能ですが、ガス栓とホースはしっかりと挿さなければガス漏れするリスクがあるため注意が必要です。また、接続口の形状をもとに、ガスコード専用のプラグも用意しなければならないため、しっかりと確認する必要があります。さらに、ガス機器とガス栓を接続するコードは、専用のものを使用しましょう。ゴム管を使うと、火災ガス漏れにつながることがあります。
自分で交換するのは不安だと感じる場合には、ガス栓の交換工事を請け負っている専門業者に依頼しましょう。
まとめ
ガス栓を増設することは可能ですが、マンションやアパートの場合には管理会社やオーナーの許可を得ることが大切です。また、古いガス栓は安全性に問題がある可能性を考慮し、交換を検討する必要があります。
ガス栓の増設も交換も、業者ごとに工事費用は若干異なるため、しっかりと確認してから正式に依頼をしましょう。