
2025年07月10日
台風対策!普段からできる準備と気をつけるべきポイント
台風対策では、家の中や外の対策、備蓄品の確保や避難先の確認が必要となります。本記事では、普段から取り組んでおきたい台風対策と気をつけるべきポイントをご紹介します。自分や大切な家族を守るために、できる対策をしておきましょう。
普段から取り組んでおきたい台風対策
初夏から秋にかけて、全国各地で台風の到来が予想されます。台風が近づくと特に「浸水」「停電」「断水」への備えが必要です。
■浸水への備え
大雨で河川が氾濫し床上浸水したり排水口から水が逆流したりするリスクもあります。洗濯機や洗面所、キッチンやトイレの排水口を塞ぎ、床下・床上浸水に備えて、土のうや水のうを準備しておきましょう。
■停電への備え
台風によって停電が起こることは多々あります。電力の復旧までは数日かかる場合もあるので、あらかじめ停電に備えて食料や防災グッズを準備しておきましょう。
■断水への備え
台風発生時には、断水のリスクもあります。飲料水はもちろん、生活用水用としての水も貯めておきましょう。
備蓄品はローリングストックしておく
停電や断水が起こった時に備えて、普段から食べ慣れたレトルト食品やお水、消耗品の生活用品は備蓄しながら消費する「ローリングストック」をしておくのがおすすめです。最低3日分の食料や飲料水を備蓄しておきましょう。特に飲料水は重要で、1人につき1日2~3Lを目安に備蓄しておくと安心です。
万が一、避難所へ行く必要がある場合に備えて、非常用バッテリーやカセットコンロも一緒に玄関近くに置いておくとスムーズです。
持ち出し品は枕元に置いておく
緊急時にいつでも避難できるように、リュックサックに最低限1日過ごせる持ち出し品を枕元に準備しておきましょう。懐中電灯、携帯用バッテリー、簡易トイレ、貴重品(印鑑、現金など)も一緒に備えておくと安心です。食料や水は、玄関に備えておく「ローリングストック」の中からリュックに入る分だけ持ち出しましょう。
防災気象情報と警戒レベルを確認しておく
自治体や気象庁から発信される防災気象情報や警戒レベルの意味をあらかじめ確認しておきましょう。これを知らないと、自分や家族がどのような状況に置かれているのか適切に判断できずに、避難が遅れてしまいます。
防災気象情報の警戒レベルは5段階です。最大はレベル5で、数字が大きくなるごとに危険度があがっていきます。
■警戒レベル1:災害への心構えを高め、防災気象情報などに留意する。
■警戒レベル2:避難行動の確認を行う。
ハザードマップで避難経路、避難先を確認する。■警戒レベル3:自治体からの高齢者などの避難指示が発令されるレベル。
高齢者以外も、状況に応じて自主避難する。■警戒レベル4:自治体から避難指示が発令されるレベル。
発令がなくても、状況に応じて自主避難する。■警戒レベル5:自治体から緊急安全確保が発令されるレベル。
既に災害が起こっている可能性が高く、
命の危険がせまっているため、身の安全の確保をする。
家族で話し合い、避難先の確認と共有をしておく
台風の通り道によっては、居住地に避難指示が出されることもあります。どこに避難すれば良いのか、避難するときのルートも確認しておきましょう。事前にハザードマップを入手し、安全なルートを選べるようにしておいてください。また、家族と避難場所の情報の共有や、連絡がとれなくなったときやはぐれたときのルールも決めておくとよいでしょう。
台風接近直前の準備【家の外】
台風が来る前に、家の外にあるものを移動させたり、故障しているところがないか点検したりしましょう。それでは、台風が来る前にしておきたい外の準備を紹介します。
風で飛びそうなものを固定または屋内へ移動する
屋根・雨どい、ベランダやバルコニーに傷みや壊れたところはないかをチェックし、強風で破損したり破片が飛んだりしそうなものは屋内へ移動させましょう。
風が吹き込みやすい場所を塞いでおく
外からの強風が家の中に吹き込むと、屋根が飛ぶ可能性もあります。床下の換気口・玄関に付いた郵便受けなど、風が吹き込みやすい場所は塞いでおきましょう。郵便受けはガムテープで、床下は土のうや水のうでしっかり塞いでください。
家の周りの側溝や排水溝を掃除しておく
豪雨によって浸水する可能性もあります。家の周囲の側溝や排水溝は、水量が増してもきちんと水が流れていくよう、落ち葉やゴミを取り除いて水はけを良くしておきましょう。
台風接近直前の準備【家の中】
台風が来ると分かったら、窓ガラスを補強したり水を確保したりといった対策が必要です。ここでは、家の中でしておきたい台風準備について紹介します。
窓やシャッターを閉めて補強する
台風によるダメージが懸念されるのは窓ガラスです。窓や雨戸、シャッターをしっかり閉めておきましょう。また、強風による飛来物で窓ガラスが割れてガラス破片が室内に飛散する可能性もあるので、カーテンを締め、飛散防止フィルムを貼っておくと良いでしょう。飛散防止フィルムがない場合は、養生テープを貼るか、窓にダンボールを当ててガムテープで固定するのもおすすめです。
食事や入浴などは済ませておく
断水や停電が起きるかもしれません。電気、ガス、水道の使用が必要な食事や入浴などは台風が来る前になるべく済ませておくとよいでしょう。
【予備知識】台風により起こりうる緊急事態
台風による災害時は、養生テープやブルーシート、備蓄品や現金の用意、家族との連絡手段やスマホの充電不足などで困ることが多々あります。最悪の事態を避けられるように準備しておきましょう。
必要なものが売り切れで買えない
養生テープやブルーシート、備蓄用の食料や防災グッズ、水などが売り切れやすく、入手困難になります。「必要なものが手に入らなかった…」と不安にならないよう、日頃から多めに備蓄しておきましょう。
現金不足で買い物ができない
停電すると電子決済ができず、支払が現金のみとなる場合があります。また、ATMが止まって現金をおろせなくなることもあるので、キャッシュレスが習慣化している人は、ある程度の現金を確保しておきましょう。
家族の安否確認ができない
普段から、緊急時の連絡方法を家族間で決めておくと安心です。災害時には、通信会社提供の「災害用伝言版サービス」や、Google提供の「パーソンファインダー」などが、伝言板や安否確認手段として活用できるので、家族で共有しておくのがおすすめです。
充電不足で連絡や情報収集ができない
停電時に充電不足でスマホが使えなくなると、いざというときの連絡手段や情報収集に困ります。停電時に備えて充電器は家族分備えておくことをおすすめします。また、被災地域には公衆無線LANサービス(公衆Wi-Fi)「00000JAPAN」が無料開放されるので活用して通信環境を整えましょう。
まとめ
台風が来る前には、あらかじめ家の中や外を点検し「浸水」「停電」「断水」の備えが必要です。また、万が一避難する場合に備えて、避難場所やルートを確認し、家族と共有しておくことも大切です。台風の接近が分かったら、速やかに適切な行動が取れるよう備えを万全にしておきましょう。