2021年09月21日
エコクッキングとは?5つのポイントとエコレシピ3選
近年、地球温暖化防止のために「エコ」を意識した取り組みが行われています。世界中で行われるエコな取り組みのなかで、すぐに実践できるもののひとつがエコクッキングです。
エコクッキングとはどのような行動を指すのか、エコクッキングのやり方について詳しく紹介します。
エコクッキングとは?5つのポイント
エコクッキングとは何か、また、エコクッキングをする際の重要なポイントについて5つ紹介します。
エコクッキングとは?
食材を生産する段階から食事をして食べ終わり、片付けをするまでの過程でエネルギーが使用されています。エコクッキングは、一般消費者が関わる「買い物・料理・食事・片付け」において、環境を思いやる工夫をすることです。
エコクッキングのポイント①買い物
買い物は地元の食材を購入すること、食べる分だけ購入し、食材が余らないようにすることが重要です。さらに、必要のないものを買わないように、買い物の前には冷蔵庫や冷凍庫に残っている食材を確認します。
エコクッキングをする際には、旬の食材を使用してレシピを考えましょう。例えば、夏が旬の食材は体を冷やす効果、冬が旬の食材は体を温める効果が期待できるため、エコなだけではなく健康にも良い影響を与えられます。
また、生で食べられる食材を選択すれば、調理の手間をかけずにそのまま食べられるだけではなく、火を通す場合にも加熱時間が少なくなるため、エコにつながるでしょう。
ほかにも、旬の食材を使ったレシピを検討すること、買い物にはエコバッグを持参することがポイントです。
エコクッキングのポイント②食材の下ごしらえ
野菜を下茹でする際には、ひとつの鍋を使ってまとめて茹でることがポイントです。お湯を沸かしたら、においが少なく色が薄い野菜から順番に茹でましょう。また、食材を小さく切る、または薄く切ると、加熱にかかるエネルギーを削減できます。
さらに、お湯を沸かす際には加熱時間を減らすために、蓋をすることも大切です。火が通りにくい野菜は一口大にカットしてから塩もみをすると、火が通りやすくなります。
なお、葉物野菜を下ごしらえする場合には、洗ったうえでお皿に乗せ、ラップをかけて電子レンジで温める方法も良いでしょう。お湯を沸かすエネルギーがかからず簡単に下ごしらえできることや、余分な水分が抜けることもメリットです。
エコクッキングのポイント③調理
煮物や揚げ物などの調理をする際には、すぐに火が通るよう工夫をすることでエコクッキングにつながります。ガスや電気を節約するだけではなく、美味しい料理に仕上がることもメリットです。
また、落とし蓋をすれば味がしっかりと染み込むうえに、すぐに食材に火が通ります。煮込む料理は、火が通ってから鍋をバスタオルで包んで2時間ほど放置すると、余熱で火を通せて味も染み込むため、エネルギーの削減と美味しく仕上げることにつながるでしょう。
さらに、煮魚を作る場合には鍋ではなくフライパンを使用すると、煮崩れしにくく加熱時間も短縮させることが可能です。
パスタを茹でる場合にはパスタを半分に折り、フライパンで茹でれば、お湯を沸かす時間を短縮できるうえにパスタがすぐに茹であがるため、省エネ効果が期待できます。
エコクッキングのポイント④食事
食事をする際には、食べ残しがないように工夫することが大切です。料理をお皿に盛る際にも、食べきれる量だけを盛り付けるようにしましょう。料理を作りすぎないようにして、料理が残った際には他の料理にアレンジして食べきる工夫が必要です。
エコクッキングのポイント⑤片付け
食べ終わったお皿を重ねないようにすることで、お皿を洗う際の水の量を減らすことにつながります。お皿を洗う際にはお米のとぎ汁を使うほか、汚れが落ちにくいと感じる場合には洗い桶に浸けておきましょう。
また、お皿や鍋、フライパンに汚れがこびりついている場合には、ゴムベラや使わなくなった布を使って拭き取ったうえで洗うこともポイントです。
エコクッキングにおすすめのレシピ3選
エコクッキングにおすすめのレシピと、調理のポイントを紹介します。
アジの頭を使った出汁
アジを1匹さばいた後、残った頭を使用して出汁を取りましょう。
出来上がった出汁に、お好みの具材を入れて、味噌汁を作る際に活用しましょう。
鍋に水1Lを入れ、昆布5~10gを30分間浸してから熱します。
ボウルにアジの頭を入れたら熱湯をかけてから水で洗い、鍋に入れて15分ほど煮ます。
最後に、ザルで濾したら完成です。
大根の葉と皮の炒め物
大根の葉と皮を細かく刻み、サラダ油を熱したフライパンで炒めます。
酒・醤油大さじ1、味の素少々、鰹節2つまみ程度を入れて炒めたら完成です。
大根の皮と葉を捨てずに食べられることや、簡単に一品料理を作れることがメリットです。
人参の葉と茎の胡麻和え
葉がついてる人参を購入した際には、茎と葉の部分を使ってエコクッキングをしましょう。
熱湯に人参の葉と茎を入れて、20分ほど茹でます。
白ゴマ・白ゴマペースト・醤油大さじ1、砂糖大さじ2分の1を混ぜておき、茹でた茎と葉を和えたら完成です。
なお、茎は硬いため、十分に茹でる必要があります。
まとめ
エコクッキングは、買い物をしてから食事を終えて片付けをするまでの過程で、食材を無駄にしないこと電気やガス、水を使う量を減らすことを意識する取り組みです。
効率良く調理をしたり、通常は捨ててしまう野菜の茎や葉、魚の頭などを使ったりと、「工夫すること」を楽しみながらエコクッキングをしましょう。