2025年01月26日
2月2日は節分の日!豆まき&恵方巻で福を呼び込もう
節分は何をする日か知っていますか?「恵方巻を食べる」「豆まきをする」という漠然とした認識の方も少なくないと思います。なぜ節分に豆をまいたり恵方巻を食べたりするのでしょうか。この記事では、節分の由来や過ごし方などを解説します。
節分の由来とは
節分は年中行事で、「一年間健康に過ごせるように」という願いを込めて、悪いものを追い出す行事とされています。発祥は中国で、平安時代ごろに中国から伝わってきた文化が、日本古来の考え方と合わさって生まれたと考えられています。
また、節分はあくまでも「立春の日の前日」とされているため、必ずしも「2月3日」とは限りません。立春は年により日が変わるので、「2月2日」や「2月4日」の場合もあるのです。ちなみに、2025年の節分は「2月2日」です。豆まきや恵方巻の古来の考えなどを知って福を呼び込む1日を過ごしましょう。
なぜ豆をまく?
昔は、自然災害や疫病、飢餓などの不幸な出来事の原因を「鬼の仕業」ととらえていて、不幸な出来事を鎮めるために行われたのが節分の鬼払いです。鬼払いに豆が用いられるようになった理由は、古来より「米・麦・ひえ・あわ・豆」の五穀に穀霊と呼ばれる精霊が宿るとされていたからで、鬼払いには五穀の中で最も粒の大きな豆が最適と考えられたようです。また、「魔を滅する(魔滅=まめ)」という、語呂合わせで豆を用いるようになったともいわれています。
鬼は五色で煩悩を表現しているので、解消したい悩みに合わせて退治する鬼を選ぶと良いかもしれません。
「赤」…欲望や渇望
「青」…怒りや憎しみ・悪意
「緑」…怠慢や眠気・不健康
「黄(白)」…甘えや後悔・浮ついた心
「黒」…愚痴や疑い
①豆まきは炒り豆
豆まきには炒り豆を使うのが一般的です。節分の豆には鬼払い、厄除けの願いが込められているため、生の豆をまいて拾い忘れた豆から芽が出ると、縁起が悪いとされていることから、芽が出ない炒った豆を使うようになりました。また、豆を「炒る」を鬼の目を「射る」にかけた語呂合わせが由来という説もあるようです。
②鬼が来るのは丑寅の刻?!
本来豆まきは、鬼がくる丑寅の刻(午前2時~4時)に行うのがよいとされています。ただし、深夜のため、この時間帯に豆まきを行うのは難しいです。現代では、少し早めの時間に豆まきを行うのが一般的で、夕食前後や、家族みんなが揃う時間帯がよいでしょう。
③食べる豆の数は年齢に合わせて
豆まきのあとは豆を食べましょう。食べる豆の数は、以下の2つの数え方が一般的です。年齢は「数え年」が一般的ですが、「満年齢」を基準にすることも多いようです。
・年齢と同じ数…年齢と同じ数の福を迎えるよう願う
・年齢と同じ数+1粒…新年(立春後)の無病息災も願う
恵方巻きの発祥
近年の節分の定番「恵方巻き」ですが、実は大阪が発祥で、節分に恵方を向いて「太巻きを食べる」というものが、コンビニエンスチェーンでの展開から全国へ広まったとされています。「恵方巻」という言葉はこの時に発祥し、それ以前は「丸かぶり寿司」「太巻き寿司」などと呼ばれていたようです。
七福神とのつながり
現在では、海鮮や豚ヒレカツを巻いた豪華な太巻きがありますが、元々は七福神にあやかり七つの具を入れることで、福を巻き込むといわれていました。それぞれ意味があるので、簡単に解説します。太巻きの具材選びの参考にしてみてください。
■かんぴょう
かんぴょうは、細く長い形から「長生きできるように」という願いが込められています。
■しいたけ煮
しいたけは、古来より神様のお供え物とされ。傘の形が陣笠に似ているため、身を守ってくれるという意味があります。
■伊達巻・だし巻・厚焼き卵
伊達巻や卵焼きは、その黄色い色から、財の豊かさ、金運のげん担ぎとしての意味があります。
■ウナギ
うなぎは古くから縁起のいい食べ物です。「うなぎのぼり」という言葉からもわかるように、出世や上昇などの意味があります。また、長い姿が長寿を表しているともいわれています。
■桜でんぶ
桜でんぶは、鯛などの白味魚をほぐし鮮やかなピンク色に仕上げてあります。鯛は「めでたい」という言葉がかかった縁起物であり、ピンク色が華やかさを演出します。
■えび
えびは、紅白の色と目玉が飛び出ていることから「めでたし」という語呂合わせで縁起食材です。曲がった腰と、長いひげを持つため、健康長寿の象徴ともされています。
■きゅうり
きゅうりは、その名前から「9つの利」をもたらしてくれるといわれています。
恵方巻の食べ方
恵方巻を食べるときにはいくつかルールがあります。御利益を得るためにも、これら意識して食べてみてください。
(恵方巻きの食べ方3か条)
一つ、恵方(西南西)を向いて食べるべし!
一つ、一本の恵方巻を切らずに丸ごと食べるべし!
一つ、願いをしながら最後まで無言で食べるべし!
恵方巻を食べる際は、その年の恵方を向き続け一本丸ごとを黙って一気に食べきるというルールがあります。途中で誰かと話したり、恵方巻を食べるのをやめたりしてしまうと、福運が逃げるとされているので、神様にお願いをしながら黙って最後まで食べましょう。
まとめ
節分は、中国発祥で日本古来の考えと合わさって生まれた年中行事で、それぞれの行いに意味が込められています。現代風に少しずつ変化してきてはいますが、古来の考えを思い出して、2025年の節分「2月3日」には、心身ともに健康な一年を過ごせるよう願いを込めて、豆まきで鬼=邪気や災いを祓い、恵方の方角「西南西」を向いて恵方巻を食べることで福を呼び込みましょう。