2024年10月08日
秋にやる大掃除!無理なく進めるのポイントと掃除場所
日本では冬に大掃除をする習慣がありますが、冬の寒さでは、手がかじかんだり体が縮こまってしまったりと、想像するだけで億劫に感じませんか? 今回は秋にやっておくとよい、無理なくできる大掃除のポイントをご紹介します。最低限ここだけ!という場所を効率的に掃除して気持ちよく冬を迎えましょう。
秋に掃除を始めるメリット
秋が大掃除に適しているといわれるのには理由があります。まず秋晴れの日は、夏より気温は低く、冬より水や風が冷たすぎないこと。窓を開けたり水を使ったりするときに、身体的なストレスなく掃除ができます。そして、夏より湿度が高くなく洗濯物が乾きやすいのもメリットの1つ。シーツやカーペット、カーテンなどの乾きにくい厚物を洗うのにも適しています。さらに、キッチンやフローリングなどの皮脂・油汚れは気温が低くなるとベトベトして固まりやすい性質があります。本格的に寒くなる前の秋に綺麗にしておくと、汚れも落ちやすく年末の掃除も楽になり快適に過ごせます。
秋掃除の手順と効率的な方法
秋の大掃除を効率よく進めるコツは3つあります。手あたり次第やると時間がかかってしまうため、効率よく進めるために、以下のポイントをおさえましょう。
①不要なものは先に処分しておく
本格的に掃除を始める前に、断捨離をして不要なものを処分しましょう。不用品を捨てるだけで、部屋にはスペースが生まれ、掃除がしやすくなります。また、掃除後に断捨離をすると、せっかく掃除で綺麗にしたところもホコリや塵で汚れてしまうため、掃除をする前の処分がポイントです。
②効率のいい順番で掃除する
大掃除を効率的にするには、掃除場所の順番も大切です。汚れが飛び散り、つけ置き時間もかかる水回りから先に掃除するのがおすすめです。
1)キッチン(ガスコンロ・換気扇・シンク・食器棚など)
2)浴室
3)トイレ
4)リビング・寝室・各部屋
③必要な洗剤や道具をそろえる
大掃除に必要な基本的な道具をそろえましょう。幅広く活用できる万能洗剤をそろえると、場所別に専用洗剤が必要ないため便利です。ドラッグストアや100円ショップ、ネットショップなどで購入できるので、掃除をはじめる前に準備しておきましょう。
【あると便利な洗剤】
・重曹
・セスキ炭酸ソーダ
・クエン酸
・酸素系漂白剤(粉末タイプ)
【あると便利な道具】
・スプレー ボトル
・雑巾
・ゴム手袋
・キッチンペーパー
・食品用ラップ
最低限ここだけ!無理なくできる秋掃除のポイント
大掃除となると「家中の隅々までやらないと!」と思って腰が重たくなりますが、ここでは秋にやっておけば年末の掃除が楽になる、最低限のお掃除ポイントをご紹介します。なかなか時間がとれない方や、掃除が苦手という方も、無理なくできるのでチェックしましょう。
キッチンは「つけ置き」から
キッチン掃除のポイントは、食器やシンク周りのものをあらかじめ移動させ、つけ置き時間の長い換気扇やガスコンロから掃除すること。そして、頑固な油汚れはアルカリ性の洗剤で楽に落としましょう。
換気扇から順番に行うと、つけ置きするものから先に取り掛かることができるため効率アップになります。また、コンロのパーツや換気扇のフィルターを洗うスペースを確保するため、シンクまわりにある食器や調理器具などを先に片付けておくと、より効率的にキッチン掃除を済ませられます。
キッチン掃除に効果的な洗剤は「重曹」「セスキ炭酸ソーダ」です。つけ置きやスプレーで吹きかけるなど、上手に活用しシンクやコンロの油汚れを効果的に除去しましょう。
浴室は汚れに合わせて「洗剤を使い分け」
浴室掃除のポイントは、換気扇や天井などの高い位置から掃除すること。そして、カビには重曹×クエン酸、または塩素系漂白剤を活用し、汚れの性質にあわせて酸性・アルカリ性の洗剤を使い分けましょう。
お風呂掃除に効果的な洗剤は「重曹」「セスキ炭酸ソーダ」「クエン酸」「塩素系漂白剤」です。お風呂の汚れは酸性・アルカリ性の2種類あります。酸性の汚れ(皮脂汚れ)には重曹やセスキ炭酸ソーダを、アルカリ性の汚れ(水垢・石鹸カス・カルキ)にはクエン酸を使用すると効果的です。特に頑固なカビ汚れは、塩素系漂白剤を使ってきれいにしましょう。
※クエン酸と塩素系漂白剤は混ざると有毒なガスが発生するため、併用しないように注意しましょう。
トイレはカビとニオイを「根本から徹底除去」
トイレ掃除のポイントは、目に見えない便座裏や換気扇、壁や床を中心に掃除すること。汚れの性質にあわせて酸性・アルカリ性の洗剤、クレンザーを活用しましょう。
トイレ掃除に効果的な洗剤は「重曹」「クエン酸」です。尿石や水垢にはクエン酸を、複合汚れには重曹+クエン酸を使いましょう。それでも落ちない頑固な場合は、クエン酸でパックするのが効果的です。尿石は水の流れが届かないとニオイの発生につながるので、しっかり落としましょう。カビが原因の黒ずみには塩素系漂白剤を使いましょう。
※クエン酸と塩素系漂白剤は混ざると有毒なガスが発生するため、併用しないように注意しましょう。
リビング・お部屋は「工程ごとに上から下へ」
リビングや各種お部屋の掃除でのポイントは、天井など高い所から順番に安全面に配慮して脚立などを使い掃除すること。手垢などの細かい皮脂汚れにはセスキ炭酸ソーダを活用することです。
高い所から順番に掃除すると、落ちたホコリを何度も掃除する手間がないため効率的です。窓やカーテン、天井や照明は高いところが多いので、脚立などを使用し、安全に十分配慮しケガのないようにしましょう。複数のお部屋を掃除する場合は、部屋ごとではなく工程ごと(窓掃除・床掃除など)に進めると効率的です。数が多い場合は複数日で分けて行うか、複数人で分担するとよいでしょう。カーテンやシーツなどは外して洗濯して全部の掃除が終わったら装着しましょう。
リビング掃除に効果的な洗剤は「住居用洗剤」「重曹」「セスキ炭酸ソーダ」です。手垢などの皮脂汚れは、重曹水もしくはセスキ炭酸ソーダ水を含ませた布巾で拭き取ります。汚れが取れたら、アルコール除菌スプレーを吹きかけた布巾で拭き、除菌しておくと汚れを予防できて年末の掃除が楽になりますよ!
まとめ
秋に行う大掃除は、快適な環境でできて、年末の掃除負担を減らすというメリットがあります。私たちにとって快適な秋は、汚れの元となる「菌」にとっても快適で、放っておくと成長が進み蓄積します。後まわして年末に苦しまないよう、最低限やっておくとよい場所を掃除しておきましょう。特に「皮脂・油汚れ」「水を使う場所」「厚物の洗濯」は年末に持ち越すと大変なので、済ませておくとよいでしょう。