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フェンス選びのポイントと設置にかかる費用相場とは?

2023年08月31日

フェンス選びのポイントと設置にかかる費用相場とは?

フェンスは、家の周りの印象を大きく左右します。プライベート空間を作るため、防犯のため等、設置する目的はさまざま。ひと言でフェンスといっても、素材やデザインの種類は豊富で、それぞれ特徴やメリットがあるので、選ぶ時のポイントや設置にかかる費用などを見て、検討していきましょう。

設置するメリット

家の周りを囲うフェンスを設置することには、さまざまな役割・メリットがあります。新築・リフォームで設置を考えている方は、設置する前に今の生活に何が不足しているかを振り返ってみて、どこを重視するのかを見直してみましょう。

★境界の明確化
★防犯性が高まる
★プライバシーの確保
★外構がおしゃれに

設置するときに注意するポイント


フェンスは、隣の敷地に極めて近い場所に設置するため、トラブルが生じることも少なくありません。検討する際には、隣の家に与える影響はどうか、広い視野で考えることが必要です。トラブルになる前に、注意するポイントをしっかりおさえておきましょう。

①日差しや風通しを遮っていないか
急にフェンスが設置されたことで日差しや風通しを遮ってしまい、暮らしに不具合が起きれば、トラブルに発展してしまいます。まずは、日差しや風通しが隣家へ影響しないよう工夫し、事前に隣家の住民へフェンスを設置しようと思っている旨を伝え、高さやデザインなども説明すると良いでしょう。
※工事の際に隣地へ入り、作業を行う許可も取りましょう。

②圧迫感がないか
高さ2mを超えるものや、隙間がないもの、暗い色などは圧迫感を与えやすくなることがあります。自分の家からだけでなく、外からの見え方も確認しながら選ぶようにしましょう。

~高さの目安~
地面からフェンスの上(端)までの一般的な高さは約180~200cmです。これは人が立っている時の目線が基準となっていて、180cm程度の高さがあれば通行人からの目隠しが可能といわれています。家族の身長や、ソファや椅子に座っている時などの場所や姿勢によって必要な高さは異なります。目隠しが目的の場合は、具体的にどの場所にどれくらいの高さが必要かを、家族と相談し、実際にメジャーなどで測って決めていくのがおすすめです。

フェンス素材の種類と特徴

かつては生垣やブロック塀などが多かったのですが、最近はアルミ材が主流です。鉄と比べて錆びにくく、生垣や木製フェンスと違ってメンテナンスも不要で手軽なのが人気の理由。今回は、アルミ材を含めたおすすめ素材4つそれぞれの特徴をご紹介します。

①シンプルなデザインの「アルミ形材(かたざい)フェンス」

シンプルな形状のアルミ形材を組みあわせてつくられた、すっきりとしたデザインのフェンスです。横ラインや縦ライン、格子状、ルーバー状、さらに一本一本の太さや間隔がそれぞれ異なるなど種類が豊富です。どれもシンプルなデザインのため、どんな住宅にも合わせやすく、コーディネートしやすいフェンスです。

②重厚なデザインの「アルミ鋳造(ちゅうぞう)フェンス」

こちらもアルミ素材ですが、鋳造(ちゅうぞう)のため形材フェンスより複雑なデザインが可能です。尖った先端や曲線を使った重厚なデザインが多いのが特徴です。鉄のような色や表面の加工により欧風住宅に合わせやすいイメージですが、現代のモダンな住宅に合うデザインもあり幅広いイメージに対応することができます。

③木のような温かみのある「木粉(もくふん)入り樹脂フェンス」

木の風合いのある木粉入りの樹脂を使ったフェンスです。見た目は木製フェンスとほとんど変わりませんが、木と違い雨で腐食せず、塗装が剥がれることもなく、メンテナンス性に優れています。そのうえ、格子状や横バーなど、和風住宅にあう木製フェンスのようなデザインがそろっているので、ウッドデッキの代わりとしても人気が高い素材です。

④シンプルで価格もお手ごろな「スチールフェンス」

スチール製のフェンスは、格子状のデザインが多いです。細い格子のため存在を主張しすぎないので、さまざまなデザインの住宅に合わせやすいのが特徴です。格子の隙間が大きいため開放感があり、風通しもよく、比較的お手ごろな価格です。境界の明確化には十分ですが、隙間が大きいため、目隠しの用途には向きません。

施工費用の相場はどれくらい?

では実際に施工すると、どれくらいの費用がかかるのでしょうか。材料自体の価格は、ざっくりと高い順に「アルミ鋳造フェンス」>「木粉入りフェンス」>「アルミ形材フェンス」>「スチールフェンス」です。価格帯の重なるものもありますが、基本的に材料費は設置するフェンスの長さにほぼ比例します(フェンスが長ければ高くなり、短ければ安くなる)。

対して施工費は、人件費なども含まれるので設置するフェンスの長さに比例しません。単純に長さが10mだからといって20mの半分の費用になるというわけではないのです。

設置する場所の作業スペースや状況、切断加工等の有無によりますが、施工費用の相場は10m~20m当たり約50,000円程度です。既存のブロックの上にフェンスを設置する場合は、コア抜き工事が必要です。1ヵ所当たり約4,000円〜約5,000円が別途必要になり、選ぶフェンスの種類によっては大幅に予算が増える可能性があるので覚えておきましょう。

例)20m・鋳物フェンス・既存ブロックの上
(施工費用)50,000円 +(コア抜き工事20ヵ所)100,000円=150,000円

>>費用について、もっと詳しく知りたい方はこちらまでお問い合わせください。

まとめ

フェンスには、境界線や目隠し、防犯対策、外構デザインといった、さまざまな役割があります。求める役割が変われば、選択するフェンスも変わるため、まずはフェンスを設置する目的を明確にすることが大切です。その上で、価格と隣家への影響を考えながら、素材やデザインを決めていくのがいいでしょう。